2015年6月6日、『一億人の英文法』の著者のお一人である大西泰斗さんの大阪講演会「一億人の英会話」に行ってきましたので、今日はそのレポートを。開催を知ったのは5月の始め。同氏の『ハートで感じる英文法』のCDブックにハマり、『一億人の英文法』を買ったばかりだった私と亭主は、何というタイミングの良さ!と狂喜。
講演会の告知の記事はこちらです。引用させていただきますと…
【内容・タイトル】 「一億人の英会話」
今回の講演は「一億人の英会話」というタイトルにします。「一億人の英文法」で得られた体系を基にしっかりとした実践への架け橋を示すことが本講演の目標です。文法知識が英語力に結びつかない方、今ひとつ英語学習の方向性を見失っている方、新しい気持ちで英語に向かい合いたい方など、多くの方々に受け入れていただける内容であるかと思います。また、「話す」英語に向かいながら試行錯誤を続ける中学校・高校の授業の参考にもなるのではないでしょうか。同題の本を今年出版する予定ですが、そこから多くの例を取りながら話を進めます。英語習熟度は特に問いません。どなたでも気楽に遊びに来てください。
「英語習熟度は特に問いません」ということなので、『一億人』デビューから日が浅い私たちでも大丈夫だろうと判断し、申し込みをしたのが5月8日。翌日には、主催のEnglish@HEART事務局から受付完了メールが届き、晴れて参加が決定したのでした。
そしてわくわくしながら待つこと約1ヶ月。前日の大西先生のツイート。
明日の大阪講演会はちょっとうんざりするぐらいの分量を読んでいきますので、ご参加のみなさんはくれぐれものど飴をご持参くださいね。
— 大西泰斗 (@HIROTOONISHI) 2015, 6月 5
えっ、読むの? しかもうんざりするぐらいって(汗)
いやー、てっきりお話を聞かせてもらうだけかと思ってました。ということで、一抹の不安を抱えながらたどり着いた会場の大阪TKPガーデンシティ大阪梅田。
私、知らなかったのですが、高速道路が建物の中を貫通していることで有名なビルらしいです。これはすごい!
と、興奮しながらビルの周りをぐるぐるしているうちに、開場の時刻となりましたので、入室することに。運よく、最前列の講師席斜め前の席に陣取ることができました。
大西先生は、講演会開始時刻の5分前にふらりとご登場。白地に細いボーダー柄のジャケットと、黒いTシャツ、白いパンツといういでたちが爽やかです。そして、私の隣にいた亭主の JUDAS PRIEST のTシャツを見て、開口一番「すごいTシャツ来てるなあ!」と。
JUDAS PRIEST というバンドのことはご存知なく、キリストの弟子「ユダ」(=裏切り者)が好きなのかと衝撃を受けたとのこと。かくして、講演中、亭主はずっと先生から「ジューダス」と呼ばれ、イジられ役の一人を担当することになったのでした。何このおいしい展開。メタルも聴いてみるもんです。
さて、肝心の講演会の内容ですが、これは大西先生のツイッターの予告通りでした。講演会というより、講義だったという印象です。
A4の用紙両面3枚にびっしりと印刷された英文を、先生がエネルギッシュに次々と読み上げ、100名ほどの参加者がそれに続く。講演時間の2時間のうち1時間半ぐらいは、ひたすら英文を読んでいたという印象です。「うんざり」はしませんでしたが、もう必死。頬の筋肉がピリピリしてきました。
難しかったのは、読み上げのときに、先生と目を合わせないといけなかったこと。つまり、先生の後について英文を口から出す時にはレジュメを見ない、これすなわち少なくとも一時的には暗記しないといけないということで、かなりきつかったです。短い文はいいんですが、容赦なく長いのもありまして。
例えば、どのぐらいのレベルの文かといいますと、レジュメを直接引用するのは気がひけましたので、難易度が同じぐらいの文を、手元にあったTOEIC新公式問題集から拾ってきました。
Actually, I’m coordinating the event, and I sent an e-mail this morning asking for volunteers to bring food to the picnic.
(『TOEIC新公式問題集 Vol.5 Q50-52』より)
初見のこのレベルの文をざっと眺めて、先生のお手本を聞いて、何も見ずに読み上げるのは、現在の私には至難の業でした…orz
しかし、お話によると、英語が使えるようになるには、長い文を憶えること、また、「英語を口から出していることに耐える」ことが必須である模様。
ということで、「やっぱり暗唱むずかしいわー」と最近サボり気味だった『一億人の英文法』CDブックの暗唱を真面目にやろうと思います。幸い、今回の講義で、読む→聴く→ついて言う のコツがつかめたことですし。
そして、『一億人の英文法』にサインもしてもらったことだし。がんばろー。大西先生、ありがとうございました!