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「炭素会計アドバイザー資格制度」が改定!一般開放の2級以降を受験するか否かの判定ポイントとは?

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「炭素会計アドバイザー資格制度」が改定されます。これまで会員限定だった1級・2級が、一般申し込みに受験者にも開放されるようです。

炭素会計アドバイザー資格は、2022年7月にスタートした資格試験です。受験級は当初、1~3級と設定されていました。うち3級が、環境省認定制度「脱炭素アドバイザー ベーシック」の認定資格となっています。

脱炭素アドバイザー資格の認定制度|環境省

3級は誰でも受験することができ、費用は講習(必須)5,800円+受験料8,800円で計14,600円。ちょっとお高いけれど、まあ民間資格だとこのぐらいの価格帯はあるよね、というお値段でしたので、私も先日受験しました。

しかし、2級以上を受験することはないかと思っていました。というのは、そもそもスタートから1年以上が経過した段階で、1級2級が実施されていなかったこと。失礼ながら「これ本当に実現するの?」という状態が続いていたのです。

そして実施されたとしても、私の場合、1級2級の受験資格を得るのは難しそうでした。

というのは当初、炭素会計アドバイザー資格の1級2級の受験は「会員」限定だったので。すなわち所属先の会社や団体が炭素会計アドバイザー協会の法人会員である必要があったのです。

しかも、受験にあたっての講習料が高額でした。確か2級で10万円だったかと記憶しているのですが、勤務先に受けさせてくれーとお願いするのは相当ハードルが高いですよね。

自身が3級の講習を受講してみて、実務や個人的な学習で仕入れた断片的な情報がつながった!という実感があったので、できれば同じ試験の上級に進みたいという希望はあったのですが、あきらめざるを得ないという状況でした。

そんなところへ今回の「炭素会計アドバイザー資格制度 改定のお知らせ」です。

炭素会計アドバイザー資格制度 改定のお知らせ
一般社団法人 炭素会計アドバイザー協会のプレスリリース(2023年11月24日13時30分)炭素会計アドバイザー資格制度改定のお知らせ

プレスリリースによると、「脱炭素アドバイザー資格制度認定ガイドライン」との整合性を踏まえ、国際ルールに則ったカーボンニュートラルに関する知見を有した人材の育成・輩出をより一層目指すための制度変更であるとのこと。

2級資格以降の詳細は検討中としておりましたが、この度「脱炭素アドバイザー資格制度認定ガイドライン」との整合性を踏まえ、国際ルールに則ったカーボンニュートラルに関する知見を有した人材の育成・輩出をより一層目指すために、資格類型の学習項目を拡充のうえ組換えを行い、難易度の階層を3段階から4段階へと細分化を行います。

出典:炭素会計アドバイザー資格制度 改定のお知らせ|一般社団法人 炭素会計アドバイザー協会のプレスリリース(2023年11月24日 13時30分)

炭素会計アドバイザー協会公式サイトの炭素会計アドバイザー資格のページも、更新されていました。以前は、会員限定だった1級・2級の講習と試験が「広くどなたでも」となっており、さらに上位の資格として「Professional試験」が追加されています。

炭素会計アドバイザー協会 | 炭素会計アドバイザー資格

2級の資格取得の要件、費用、日程です。試験の形式はCBT。上記ページに「Professional級試験合格までに、すべての講習、試験を順番に受講および受験する必要があり、所謂「飛び級」は認められません」とありますので、3級に合格していることも要件になるかと思います。

炭素会計アドバイザー2級資格取得の要件/レベル:

  • 脱炭素の経営上の重要性(リスク・機会)を理解している。
  • 国際ルールに沿ったScope1,2,3排出量算定方法を理解している。
  • SBTの概要等について理解している。
  • GHG排出量の削減手法を理解している。

費用(一般申し込み):
2級講習 9,900円
2級試験 13,200円

日程:
2級講習
第 1 回:2024年2月下旬〜4月(予定)
第 2 回:2024年7月下旬〜9月(予定)
第 3 回:2025年1月下旬〜3月(予定)

2級試験
第 1 回:2024年3月~4月(予定)
第 2 回:2024年8月~9月(予定)
※ 以降半期に1度開催

続いて1級の資格取得の要件、費用、日程です。こちらは試験の日程はまだ出ていません。

炭素会計アドバイザー1級資格取得の要件/レベル:

  • 脱炭素経営について、包括的なアドバイスが出来る。
  • SBTの認定要件を理解している。
  • GHG排出量計測方法や削減手法の例示が出来る。
  • 排出コストの低減と移行措置コストの考え方を理解している。

費用(一般申し込み):
1級講習 15,400円
1級試験 19,800円

日程:
1級講習
第1回:2024年度中開催(予定)
※ 以降年に1度

1級試験
未公表

新設される予定の「Professional級」は、一般申し込みは不可(会員のみ)で、費用等も未定ですが資格取得のレベルは公開されています。

炭素会計アドバイザーProfessional級資格取得の要件/レベル:

  • 気候移行計画の概要について理解している。
  • 環境価値(グリーン、ブルーカーボン等)の利用・創出を理解している。
  • FLAG、TNFD、SDGs等の新たな概念について理解している。
  • CDP質問書を活用した情報開示について理解している。
  • PAS2060などカーボンニュートラル認証について理解している。

というところで、このページでは炭素会計アドバイザー資格の上級試験(2級以上)の制度改定についてお届けしました。各級の「資格取得の要件/レベル」を見ると、3級受験後に段階的にステップアップできるカリキュラムになっているようなので、ぜひとも利用したいところです。

ただ気になるのは、今後、炭素会計アドバイザー資格の2級以上が環境省の「脱炭素アドバイザー資格」に認定されるのか?そして環境省の制度そのものの認知度は上がっていくのか?というところですね。

環境省の脱炭素アドバイザー資格の認定は、今のところ「脱炭素シニアアドバイザー」「脱炭素アドバイザー アドバンスト」「脱炭素アドバイザー ベーシック」の3段階となっているのですが、「シニア」「アドバンスト」はまだ認定資格なしです。

また、「ベーシック」には、炭素会計アドバイザー資格3級や、FP資格でおなじみ一般社団法人金融財政事情研究会(きんざい)の「サステナビリティ検定」など5資格が認定されていますが、それほど受験者数は伸びていません。

炭素会計アドバイザー資格3級に関しては、9月30日に終了した第3回試験までの合格者は4,127名とのこと。さて、11月30日に終了する第4回試験でどれほど受験者が増えているのでしょうか。他の試験の動向とあわせて引き続き注目したいと思います。

あと、個人的に気になるのは、CBT形式の試験なのに合否が試験期間終了後に一斉に発表されることです。

例えば、これを書いている11月末現在、実施されている第3回3級試験の期間は2023年9月25日から11月30日までですが、合格発表は一律12月18日。多くのCBT形式の試験のように、受験したその日に合否が判明し、資格が手に入るというものではないので、注意が必要です。

https://www.caai.or.jp/news/231127_%E7%AC%AC3%E5%9B%9E%203%E7%B4%9A%E8%A9%A6%E9%A8%93%E5%90%88%E6%A0%BC%E7%99%BA%E8%A1%A8%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6.pdf

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