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炭素会計アドバイザー協会が快挙!CDP「教育&トレーニングパートナー」認定のメリットと今後の可能性

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炭素会計アドバイザー協会が、CDPの「教育&トレーニングパートナー」に認定されました。
炭素会計アドバイザー協会が、CDP 教育&トレーニングパートナーに認定(PDF)

炭素会計アドバイザー協会というのは、炭素会計アドバイザー資格試験を実施している団体。この試験は、環境省の「脱炭素アドバイザー」認定資格のひとつです。いわば国のお墨付きを得ている団体なのですが、「CDP」の認定により、世界的なお墨付きを得たと言ってもいいかもしれません。

CDPとは英国発のNGOなのですが、主に気候変動への取り組みについての情報開示プログラムを運営している団体でして。世界の企業に、お宅どんだけ温室効果ガス出してます?等々の質問書を送り、回答を求めるという活動をしています。

Home - CDP

こうして集まったデータは、世界で1万3000社ぶん。2022年3月時点で約600の機関投資家に利用されており、ESG投資の判断基準のデファクトスタンダードと言われています。

また、日本では2022年からプライム市場に上場している全ての企業(約1800社)が、CDPの情報開示要請の対象になりました。すなわち、めちゃめちゃ影響力があるんですね。

そんな組織の「教育&トレーニングパートナー」に炭素会計アドバイザー協会が認定されたというのですから、炭素会計アドバイザー資格は、他の環境省の脱炭素アドバイザーの認定4資格より頭ひとつ抜き出るかもしれません。

CDPの公式サイトにも載ってます。「Accredited Solution Provider(認定ソリューションプロバイダー)」のカテゴリー「Education & training」に登録されている5団体のうちのひとつ。なお、日本からは他に、デジタル人材育成支援の株式会社アイデミーも認定を受けています。

CDP公式サイト(英語)掲載の、脱炭素アドバイザー協会の紹介文です。ざっくり訳すと

「炭素会計アドバイザー資格は、炭素会計アドバイザー協会が運営する、国際ルールに則ったCO2排出量の算定や情報開示に対応できる人材の育成を目的として創設された、日本初の民間資格です。この資格は難易度によって3級から1級までの3つに分類され、炭素会計などの気候関連業務に従事するために必要な知識を体系的に学ぶことができます」

となるかと思います。

Administered by the Carbon Accounting Adviser Institute, the Carbon Accounting Advisor Qualification is the first private qualification established in Japan with the aim of developing human resources capable of calculating CO2 emissions and responding to information disclosure in accordance with international rules. The qualification is classified into three categories, from Grade 3 to Grade 1, depending on the level of difficulty, and enables students to learn systematically about the knowledge required to engage in carbon accounting and other climate-related tasks.

というところで、試験を受けて環境省の「脱炭素アドバイザー」を名乗りたいのだけど、5つの民間認定資格試験のうち、どれを取ればいいの?と悩んでいた人には朗報かもしれません。

炭素会計アドバイザー協会がCDPのパートナー認定を受けたことで、一つ判断材料が増えたわけですから。

「脱炭素アドバイザー ベーシック」認定資格一覧(2023年10月22日現在)

  • サステナビリティ検定「サステナビリティ・オフィサー」(一般社団法人金融財政事情研究会)
  • 銀行業務検定試験CBTサステナブル経営サポート(株式会社経済法令研究会)
  • SDGs・ESG金融(一般社団法人金融検定協会)
  • 炭素会計アドバイザー資格3級(一般社団法人炭素会計アドバイザー協会)
  • GX検定ベーシック(スキルアップAI株式会社)

環境省の脱炭素アドバイザー制度の説明と認定5資格の比較は、こちらの記事をご覧ください。

脱炭素アドバイザーになるには?きんざいその他5つの認定資格のメリットや難易度を徹底比較
環境省の「脱炭素アドバイザー資格の認定制度」の公式サイトが、2023年9月26日にオープンしました。今後、「脱炭素アドバ...

ちなみに、炭素会計アドバイザー協会の参加企業のひとつで、炭素会計アドバイザー試験の運営をしている株式会社ウエイストボックスのeラーニングは、かなり充実しています。

e-ラーニング動画 | 株式会社ウェイストボックス

気候変動をめぐる世界の動向から、「SBT」「RE100」「CDP」への対応、「スコープ3」の各カテゴリ算定の実務まで。1本5分ぐらいでさらっと観られます。

そうそう、炭素会計アドバイザーベーシックを受けようという人は、ここの動画を観てからの方がいいかもしれません。

あの試験の動画講座(受講必須)は、1時間のが1本と、1.5時間のか1本の二本立て。テキストもPDFで170ページぐらいあるので、いきなり受けると圧倒される可能性があります。特にスコープ算定の話は細かくてめんどくさいですからね。まずは小分けで慣らしてからどうぞ。

資格を取るほどではないけど、「GHGプロトコル」「サプライチェーンの排出量算定」「脱炭素経営」「ESG投資」なんてキーワードが気になっている人にもおすすめです!

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