ほぼ日書評チャレンジ中

このページにはプロモーションが含まれています。

“GET WILD”が象徴する日本の80年代ロックシーンの息吹きを平成の今に届けるインタビューの数々

私たちが熱狂した80年代ジャパニーズロック 音楽
この記事は約2分で読めます。

80年代の日本のロックの名曲とされる「GET WILD」リリース30周年を記念して、33曲全てが「GET WILD」というアルバムが4月に発売されるということで、なにそれすごい、ワイルドすぎる、と話題になっているTM NETWORK。

たまたま読んでいた『私たちが熱狂した 80年代ジャパニーズロック』という本でも、TM NETWORKの扱いは大きい。そんな偉大な存在だったのかあと。

当時、私は高校生だったが、TMに関しては「クラスでコンサートに行ったって言ってた子がいたなあ」程度だった。

ピコピコした音と単調な宇都宮さんの歌唱にどうしても馴染めなかったというのもあるが、メタル以外の邦楽は認めない!みたいな変な意地も多分に影響していたと思う。なんだそれ。

なので、TMに限らず、本書で扱われているバンド、例えばRCサクセション、BOOWY、プリプリなんかはまともに聴いてなくて、ちょっと勿体なかったかなと。

今から聴いてもいいのだが、音の古さが気になって入り込めなかったりで、リアルタイムで聴くのとは違うんじゃないかと。バービーボーイズなんかは、その頃も「あれ?なんかいいかも」いいと思っていたのにな。

バービーといえば、『私たちが熱狂した 80年代ジャパニーズロック』に収録されている杏子さんのインタビューが面白かった。当時「ロックであること」を要求されて、コンサルタントみたいな人がついたというのだ。

そのアドバイスは、「青山に住まなきゃ」「大卒って言うな」「イメージは桃井かおり」。80年代はまだロック=不良、アンニュイという時代だったのだなあとしみじみ。

あと、本書には、SHOW-YAの寺田恵子さんのインタビューも載ってるんだが、女性バンドだらけのイベント「NAONのYAON」は、86年のアルフィーの10万人コンサートに触発されて始めたそうだ。「アルフィーに勝ちたい!」って。なんか意外。

そんなアルフィーは還暦すぎても変わらず活動中。地味にすごい。

タイトルとURLをコピーしました