「英検準1級程度の力がある教員」の割合が、また国の目標を下回ったという。調査は、2013年12月に全国の中学高校の英語教員5万3千人を対象に実施されたもの。国の目標とは、文科省が設定したこのような基準だ。
文部科学省は、英語の授業を改善するため、英検準1級程度以上の力を身につけた教員が全国で、中学校では50%、高校では75%になるよう目標を定めています
出典:先生の英語力 国の目標に達せず|NHK NEWS WEB
※2014年4月当時はhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20170405/k10010938071000.htmlで公開
JAPANTODAYでも報じられていました。具体的な達成度は英語でご覧ください。
The latest survey also looked into the English proficiency of teachers in public high schools. It found that 62.2% of senior high school teachers held a “pre-1” grade or higher, or equivalent, up 4.9 points from the previous year, and 32% of junior high school teachers had it, up 1.8 points.
出典:Japanese high school students fail to meet English proficiency target|JAPAN TODAY(Apr. 6, 2017 )
意味のかたまりごとのざっくり訳がこちら
最新の調査は教員の英語の熟達度をも調べた 公立学校の
それによると62.2%の高校教員が保持していた
準1級以上かそれと同等を
これは前年より4.9%増だ
そして32%の中学教員がそれ(準1級以上かそれと同等)を持っていた
これは1.8%増だ
「“pre-1” grade or higher, or equivalent」の部分は、直訳すると「準1級以上かそれと同等」となるが、日本語の「準1級程度以上」を訳したものであるようだ。
これと、同じ記事の学生の英語力についての部分
36.4% of third-year senior high school students scored “Grade Pre-2” or higher in the Eiken Test in Practical English Proficiency.
を総合すると、「英検準1級程度以上」は、
Grade Pre-1 or higher in the Eiken Test in Practical English Proficiency, or equivalent
ということになりそう。
ちなみに、同記事では英検準1級のレベルはこう解説されている。
The pre-1 grade is Eiken’s second-highest grade. Examinees are expected to be able to “understand and use the English necessary to participate in social, professional and education situations,” the foundation says.
うーん、仕事で使えるレベル。私は昨年度の第2回で準1級を取ったが、そこまで至ってない気がする。「中高校生に英語を教える人間が英検準1級も受からないなんて」と鼻息荒く書き始めたのだが、偉そうなことは言えないな。
まあ実際、英検合格やTOEIC高得点=英語力とは限らないし、生徒に使える英語を教えられるのであれば、テストのスコアなんかどうでもいいわけで。
本当はできるんだけど、アンチ検定主義者だから受験をボイコットした、あるいは試験でわざと手を抜いたという先生が多いという話ならいいなーと思う。