今日は2016年第2回英検準1級2次試験の面接の入室から退室までの流れを、思い出せる限り詳しくレポートしてみる。前回は、会場である大阪YMCAの周辺のコンビニイートイン事情と、待ち時間のことを書いたら、それだけで程よい長さの記事になってしまったので。
2016年第2回英検準1級2次試験に行ってきた(大阪YMCA会場)
でもまあ、それは言い訳で、直後にはあんまり面接の模様を振り返りたくなかったというのが大きい。とにかく緊張しまくりで、挨拶やカードの受渡しはアンドロイド山田並みにぎごちなく、ナレーションは噛み噛み。
No.1~4までのQ&Aの解答はほぼ単語の羅列という体たらくで、自己嫌悪しかなかったのだが、2日も経過すると「まあそんなこともあるさ」という気になってきた。人間、46年も生きてると図太くなるもんだね。ということで、以下、英検準1級2次試験の面接室入室から退出までの流れです。
入室~フリートーク
集合時間10時と指定されていたのだが、面接室に入るように促されたのは、その50分後だった。面接カードと所持品を手に、部屋のドアをノック。ドアには小さなガラス窓があり、中にいる面接委員の人と目が合ったので、軽く会釈してからドアを開ける。
ドアを開ける前に、“May I come in?”は言わなかった。同じ廊下で待機していた他の受験者も、入室時に何も言ってなかったし、もし言ってみて声がひっくり返ったら、かなりのダメージを食らうだろうと思ったので。
入室後の流れは、予想問題集付属のDVDと同じだったと思う。着席を促された際の“Thank you.”、面接カードを渡すときの“Here you are.”は、ちゃんと言えた。
面接委員は、優しそうな日本人女性で一安心。いや、英検会場であるYMCAビルに入る前、ロバート・ヒルキ氏みたいな白人男性が同じビルに入っていくのを見て、かなりビビったので。
挨拶のあとの簡単なフリートークでは、二つのことを聞かれた。
・あなたのことを少し聞かせてください
・日常で英語を話す機会がよくありますか?
一つ目は、仕事とか住んでるとことか、事前に準備していたことを無難に答える。二つ目は、想定外だったので、”No…I don’t use English…uh, daily…”ぐらいしか言えなかった。これがTOEIC925のリアル。
ナレーション
問題カードの4コマイラストは、あるスイミングプールのエピソードだった。
1コマ目、若い男性スタッフが、グラフを使って、近年の若者の入場者減を同僚あるいは上司に説明する。
2コマ目、1コマ目と同じ男性が、同僚らの前でプレゼンをしている。ホワイトボードには新しいアトラクションを作るという案が書かれている。
3コマ目、プールには滑り台が設置され、多くの人でにぎわっている。
4コマ目、従業員控室とおぼしき場所に、男性スタッフと、女性、水着姿の小さな女の子がいる。女の子は泣いている。女性は、その女の子が、年長の男の子とぶつかったと報告しているようだ。
最後、展開が唐突すぎるだろ…と当惑したが、ハッピーエンドじゃ終わらないのが英検クオリティのようなので仕方がない。とりあえず、最低限のことだけ言う&直接話法という、あらかじめ決めておいた自分ルールで乗り切った(時制の一致はめちゃくちゃだったと思う)。
英検準1級2次ナレーションでテンパらないための2つのルール
あ、そうだ。上の記事を書いた際には、4コマ目の描写までひととおり終えたら、制限時間いっぱいまで思いつくことを描写しようと思っていた。
が、本番ではなぜか、最後まで到達したところで、“That’s all.”と締めてしまった。面接委員のお姉さんは頷いてくれたが、あれでよかったのかどうかは分からない。
Q&A
4つのQ&Aは、うろ覚えもしくは聞き間違いかもしれないが、こんな感じだったと思う。
No.1 あなたが4コマ目の男性なら何を考えていると思いますか?
No.2 大人の公共の場のマナーは子供のお手本になっていると思うか?
No.3 企業は従業員のための保育所を設置するべきか?
No.4 スポーツを共にすることは国と国の連帯に役立つか?
No.1は、I’d be thinking,“~”の直接話法で、とりあえず何かを言ってみた。
安全確保のために人を配置しないといかんなー、みたいなことを言いたかったのだが、「プールサイドの監視員」を英語で何というのか知らなかったので、rangerとかrescueとか、なんか壮大な話になってしまった。
後で調べてわかったのだけど、一般的にはlifegurardのようですね。あ、ちなみにこのNo.1終了後、問題カードは裏返して伏せるように言われる。
驚いたのはNo.2。旺文社の予想問題集『14日でできる! 英検準1級 二次試験・面接 完全予想問題』収録の質問と全く同じだったからだ。
模範解答は暗記していなかったので、試験前に自作した解答を再現して、何とか事なきを得たと思う。
ちなみに、同会場で受験した亭主の面接では、予想問題集掲載のと同一、もしくは類似の質問が2問出題されたそうだが、亭主は模範解答の暗唱という戦略を取っていたため、難なくこなすことができたようだ。むむむ。
英検準1級!はじめての二次試験面接を実況レポート
No.3と4は、グダグダだったな~。思い出して、また嫌な気持ちになってきた。とりあえず、Yes、Noははっきり述べたし、何かを話し続けたので、1、2点はついただろうか。
あ、そうそうNo.4の質問は、一度では理解できなかったので、“Could you please rephrase your question?”とお願いしてみたところ、同じ質問がもう一度繰り返された。rephraseは「言い換え」なので、適切ではなかったかもしれない。
退室時のあいさつ
Q&Aが終わると、「これで終わりです、カード返してね」みたいなことを言われる。“Yes, here you are.”とか言いながら、問題カードを返却。
荷物をまとめながら、“Thank you for today.” とお礼を言ってみたのだが、そんな言い回しあるのか?と不安になり、さらに椅子を元の位置に戻してないことに気づいて挙動不審になる。
そこへ“Thank you. Have a nice day.”と優しく声をかけられ、「ゆ…ゆーつー、さんきゅー」とか何とか返事をして、お辞儀をしながら退出してきた。
英検の面接では、ちょっと無礼なぐらい豪快なメリケン人をイメージして振る舞うとよいらしい、と直前に亭主から聞いていたのだが、なにこのガチガチの日本人的アティテュード。
ということで、今日は、11月6日に受験した2016年第2回英検準1級2次試験の面接の流れをレポートしてみた。さて、合否はどうだろう。合否は11月15日の午後3時以降に、英検の公式Webで合否が発表されるらしいです。