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観光案内ボランティアはしてみたいが「おもてなし東京」のユニフォームは絶対着たくない件

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2013年から英語の勉強を再再開していて、このまま続ければ、近いうちに普通に使えるようになるんじゃないかという感触です。

なので、2020年の東京オリンピックの際には、訪日客の案内ボランティアに参加してみたいなあなどと考えたりしていたのですが、少なくとも東京都のボランティアに応募することはないだろうと思いました。

理由はユニフォーム。

タマキ フジエが東京都観光ボランティアのユニフォームをデザイン

「タマキ フジエ(TAMAKI FUJIE)」のデザイナー藤江珠希が、東京都観光ボランティアのユニフォームをデザインした。今日東京都庁で行われた「舛添知事 定例記者会見」で「おもてなし東京」というロゴが入ったメンズ、ウィメンズの2種類を初披露。外国語で観光案内等を行う「街なか観光案内」のボランティアスタッフが着用する。

タマキフジエデザインの東京観光案内ボランティア制服

東京都知事の舛添さんは、「分かりやすい」という理由でこれを選んだそうですが、何でしょうか、このすさまじい「どうしてこうなった」感。どっかの掲示板に、「ヤクルトおばさんのほうがファッショナブル」って書かれてましたが、全面的に同意します。

「タマキ フジエ」のコレクションの画像なんかを見ると、普通にファッショナブルなんですが…
タマキ フジエ 2015-16年秋冬コレクション

藤江珠希さんの経歴

2003年立教大学卒業後、渡英。アントワープ王立芸術アカデミーを経て、05年、セントラルセントマーティンズ美術大学ファッションプリント科に入学。在学中、アレキサンダー・マックイーンの下で研修し、 09年6月に同校を卒業。卒業時に発表したコレクションは、Dazed and Confused Digital, i-D Magazineなどのメディアに取り上げられる。
卒業後、2010年より、デザイン事務所スタジオブラックオペラを設立。テキスタイルデザイナーとして活動し、2013S/Sコレクションより自身のブランド TAMAKI FUJIEを開始。
http://www.tamakifujie.com/aboutus.html

しかし、「これはひどい」で片づけてしまっては思考停止ですね。そこで、私がなぜこのデザインにがっかりしたか、理由を三つ挙げてみることにしました。

1.外国の人が「日本」に期待する要素が皆無

”Zen” からイメージされる「シンプル」「ミニマム」でもいいし、コスプレでもハイテクでも原宿カワイイでもいいんですが、訪日客が「今、日本に来てるぞおお!」と実感できる要素があるというのも、「おもてなし」の一環ではないかと。いっそ忍者ルックとかの方がよかったんじゃないかと思います。

2.ボトムに必然性が感じられない

百歩譲って、今回決定のデザインで突き進むとしましょう。その場合、赤、青、白のカラーリングはいいと思います。富士山と日の丸を連想させるので。ただ、ボトムがなぜグレー(黒?)のチェック柄なんでしょうか。そこに必然性が感じられず、モヤモヤします。

3.パーツがうるさい

帽子の帯の赤い丸、ネクタイに付いている赤いボタン、胸の三つのロゴ、袖のロゴと、同じぐらいの大きさのパーツが複数配置されているあたりが、ごちゃごちゃして気持ち悪いです。全部打消しあって死んでしまっています。

帽子の日の丸は小さくして水玉模様にして、胸の「i」のマーク(国際インフォメーションコーナーのロゴ)を削ると、かなりスッキリしてネクタイの赤いボタンも生きてくるんじゃないでしょうか。

で、ここで思ったのですが、ロゴのあたりは、デザイナーの方は噛んでないような気が。だとしたらお気の毒です。

ということで、私が東京都観光ボランティアのユニフォームが駄目だと思う理由を考えてみました。日本はデザインもイケてるよ!って宣伝するチャンスでもあるのに、ほんとにどうしてこうなった。

【追記】

7月に入ってから、改めてネットでこの話題が大きく取り上げられたことがあり、情報を掘り下げてみたところ、藤江珠希さんのインタビューが見つかりました。私がこの記事を投稿した6月4日と同じ日に公開されていた模様。

【インタビュー】「私なりにベストを尽くした」デザイナー藤江珠希が語る東京都観光ボランティアのユニフォーム

上記記事によると、

同氏がデザインしたユニフォームはポロシャツと帽子、バッグで、パンツやシューズに関しては全てボランティアスタッフの私物を着用することになる。

私物だったのか…そりゃボトムに必然性がないのは当たり前だな。ちなみにあのお二人は都の職員さんらしいです。

で、驚いたのは上記ページに掲載されていたデザイン原画。帽子の帯の日の丸がない!ブルーと白のストライプなのです。

藤江氏は、変更については「権利上の問題などで変更になった点もありますが、私なりにベストを尽くしてデザインさせて頂きました」と述べるのみで、あの日の丸がどこからどう湧いて出たのかは不明ですが、とりあえずあれがデザイナーさんの発案ではなかったと知り、ほっとした次第。

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