最近、巷では蛍光色なるものが流行しているというのは、本当なんでしょうか?
こんな記事を見つけたんですが・・・
アベノミクスで“女子マインド”も上昇気流に?この春「蛍光色ファッション」が流行る社会的背景
内容を一部引用しますとこんな感じ。
この春、婦人向けの衣料品では、蛍光色のラインナップが売上を伸ばしている。道行く若い女性たちにも、ライムグリーンやライトブルー、オレンジやピンクといった鮮やかな色彩をまとう姿が目を引く。どこかワンポイントであしらうのが今年風だ。
おそらく、これを書いた記者さんが観察しているのは、東京の街だと思われますが、大阪とはだいぶ事情が異なるのでしょうか。3月も下旬にさしかかり、パステルカラーが増えたなあという印象はありますが、蛍光色に目を引かれたことはありません。まあ今後増えてくるかもですが。
上記の記事で具体例とされている、ユニクロの「レギンスパンツ」を見にサイトに行ってみると、確かにビビッドなピンク、グリーン、イエローが目につきますが(2013年3月22日現在)。
しかし、もうひとつの例として挙げられているオンワード樫山の組曲「キャンディーカラーボトム」は、色鮮やかなのはオレンジとブルーの2色だけで(それも蛍光色というには無理がある)、あとは黒やベージュといったベーシックカラーがほとんどで、「蛍光色ファッション」が流行っているという主張の理由づけにはならないのではないかなあと思ったり。
あと、気になったのがこの部分。
この蛍光色人気を裏付けるように、JAFCA(一般社団法人日本流行色協会)は、2013年春夏のカラーテーマに「TOKIMEKI―ときめくもの」を選んでいる。
とありますが、JAFCA「TOKIMEKI―ときめくもの」は、プロダクツ&インテリアカラー部門のカラーテーマなんですよね。
もちろん、プロダクトやインテリアがファッションに影響を与えるという場合もありますが、裏付けとして持ってくるのであれば、レディスファッションのカラーテーマの方が説得力あったのに。
JAFCAレディスウェアカラーは、テーマこそ「Fairnessフェアネス―公正な、魅力的な」と地味ですが、ちゃんとビビッドなイエロー、イエローグリーン、ピンクも提案されているんですよね。
ということで、結局「アベノミクス!イエイ!」を、ファッションという切り口から語るために、「蛍光色」というインパクトあるキーワードを持ち出したかっただけなんじゃないかなーと、読んでてモヤモヤした記事でした。
ただ、記事を読んだ人が、「じゃ、今年は蛍光色のアイテムをプラスしなくっちゃね!」とお店に走ったとするなら、価値はあるとは思います。
というのは、蛍光色のアイテムは、ベーシックカラーほど着回しがききませんので(色の組み合わせが難しい、見る人に与えるインパクトが強いので繰り返し着にくい)、いつものアイテムにプラスして買うことになりがち。一人当たりの服飾費が増える可能性があるからです。
かく言う私も、この記事を読んで、蛍光っぽいビビッドイエローが気になってきた一人だったりします。そうだ、日本経済のためにも、これは買わないといかんですね。
ということで、うちの家計を握っている夫にブログを通じてさりげなくアピールをしたところで、今日はおしまいにしようと思います。ちなみにカットソーがほしいです。