今日は「カーキ色」「オリーブ」とはどんな色かについて。書こうと思ったきっかけは、春から続いている2016年秋冬のMA-1風ジャケットの人気。ユニクロも「MAー1ブルゾン」として5色展開してる。
カラーバリエーションは、グレー、黒、赤、オリーブ、ネイビー。「MA-1」風と聞いて、多くの人が真っ先にイメージするだろうグリーン系の色は、ここでは「オリーブ」と呼ばれている。
ここで、「あれ?あのMA-1の色って“カーキ色”じゃないの?」と思った人がいるかもしれない。ミリタリー風のグリーンは「カーキ色」と呼ばれることがあるからだ。
しかし、カーキは厳密にはこんな色。緑ではなく、赤っぽいベージュみたいな色だ。色彩検定では、「くすんだ赤みの黄」と覚える(3級出題)。
代表的なMA-1タイプのブルゾンの色、あのくすんだ緑系の色は、「オリーブ」「オリーブグリーン」と呼ぶと、誤解を招くことがなさそうだ。
なお、MA-1風に限らず、これからミリタリー風のグリーン系のアウターを買う人は、あまり緑が主張してない色(ぱっと見グレー?ぐらいの)を選ぶのがおすすめ。
かなり緑緑しいミリタリー風アイテムもあるが、コーディネートの幅が限定される。特に同じく2016年流行のテラコッタ系の色とは相性が悪いので、注意。
ただ、MA-1風のジャケットというのは、そもそもコーディネートが難しいのだなと、Pinterestを見て実感。
「MA-1」ではなく、「bomber jacket」で検索すると、セレブ含む海外の人々の着こなしが色々見られるが、だいたい中はモノトーン(白、黒、グレー)のTシャツやカットソーで、ボトムスは黒のスキニーかジーンズだ。そして、そもそも脚が長くないと厳しいかもなあと絶望的になるコーディネートが多い。
ただ、インナーのTシャツの丈を長くするという技もあるようだ。どこまでが脚か分からなくなる。お尻も隠れるし。あと、あえてオーバーサイズのMA-1を選んでみるのもいいかも。
色は、モノトーン以外では、オリーブ系の色と対照的な色である赤紫が、よく映えるようだ。
そうそう、紫から赤紫の色は、緑系の色の補色(反対色)に当たる。すなわちみんなが緑のMA-1という中にあっては、強烈に目立つのだ。よって、他人を引き立て役にしたい人は、ユニクロMA-1から、オリーブではなく赤を選ぶべし。
緑だらけの中に1点、ピンクっぽい赤。この配色から機動戦士ガンダムのシャア専用のMSを連想する人は少なからずいる。もしかしてこの秋冬は、赤のMA-1を着用することによって、謎のクラス感をかもし出せるかもしれない。ぜひお試しを。