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「大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで」(大阪会場)に行ってきた感想

大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで ミュージアム探訪
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大阪・あべのハルカス美術館で9月10日から開催中の「大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで」に行ってきたので、その感想を書く。混雑の度合いや、印象に残った作品、会場の雰囲気、そしてお目当ての妖怪ウォッチの展示の充実度は?

「大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで」の概要はこちら。

「百鬼夜行」に描かれた妖怪たちの姿は、一見すると無気味ながら、実に愛らしさにあふれています。本展では、古くから日本で愛されてきた妖怪の表現の展開を、縄文時代の遮光器土偶から、平安・鎌倉時代の六道絵、辟邪絵、中世の絵巻、江戸時代の浮世絵、そして現代の妖怪ウォッチまで、国宝・重文を含む一級の美術品で紹介します。

大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで | あべのハルカス美術館 より

私も亭主も極度の出不精で、兵庫県の片田舎から大阪・天王寺まで出向くのは、ちょっとした小旅行だ。なのでこれまで、ちょっと面白そうな展覧会があっても、それがハルカス美術館での開催であれば、見送ってきた。

しかし、今年に入り、世間から2年ほど遅れて我が家で大ブームの妖怪ウォッチがテーマのひとつとなると、話は別だ。開催3日目となる9月13日の朝イチ、さっそく行ってきましたさ。

平日を選んだのは、土日は混雑するだろうとの予想から。が、ハルカス美術館がある16階でエレベーターを降りたところ、爆音でしゃべりまくる外国人観光客の団体に遭遇。一瞬、「えっ、この人たちと一緒に見るの?」と絶望した。

しかし、程なくして、彼らは展望台(ハルカス300)へ向かう人々であることが判明。ハルカスの16階は、展望台への入口でもあるのだ。よかったよかった。ただ、この日は雨だったんだよね。あまり景色が楽しめなかったんじゃないかと思うと、気の毒だ。

さて、こちらが美術館。入口あたりに混雑の気配はなかった。

妖怪展 大阪

閲覧室に入っても人は少な目だった。1枚の絵の前に1組いるかいないかで、ほっと一安心。

いや、先日、神戸市立博物館で『ボストン美術館蔵 俺たちの国芳わたしの国貞』を観た時は、えらい目にあったからな。

国芳国貞展 神戸

前後にぎっしり人がいて、自分のペースで進めず。まあそれは仕方がないのだが、問題は、その前後の人間が、それぞれの連れとひっきりなしに何かしゃべってたことだ。それも役に立つような薀蓄ならいいんだが、

「これは版画やな」
「細かいなー」
「暫くーってか」

とか、もう言うことないなら黙ってればいいのに。

その点今回は、混雑具合からして、そんな拷問のような鑑賞体験はしなくてすみそうだと思った。しかし、甘かった。展示会場は一部の人々のステージと化していたのだ。

六道絵の血の池地獄を見て→「これは血の池地獄やな」
浮世絵版画の作品を見て→「細かいなー」
ユーモラスに描かれた物の怪や付喪神を見て→「わーかわいいよこれかわいいよー」

などということを語る人々。しかも大声で。人に愚にもつかないコメントをさせる妖怪でもいるのかと思ったわ。

しかもこの手の人々に限って、一つの絵の前に長くとどまり、先に進みやしない。そこで、私は順路に沿って鑑賞することをあきらめた。周囲に誰もいない作品までスキップし、コメンターが涌いているエリアは後回しにすることにしたのだ。幸い、続々と入場者が入ってくるわけではなかったので、それが可能だった。

おかげで、いくつか見逃した作品もあるような気はするが、伊藤若冲の付喪神図や、「がしゃどくろ」でおなじみ歌川国芳の「相馬の古内裏」、葛飾北斎の「お岩さん、さらやしき」など見ただけで呪われそうな幽霊画などは、誰にも邪魔されずに堪能することができた。谷文一「灯台と幽霊」は、残念ながら10月12日からの展示だった。

最後の妖怪ウォッチエリアは、意外とがら空きで、ゆっくり見られたしね。まあ感想は、やや「ピンとこんなー」というものではあったが。メインのキャラクターの以外に紹介されていた妖怪が少なく、そのセレクトも疑問だった。(比較的最近登場の妖怪に偏ってる)。

等身大のジバニャンのフィギュアはかわいかったし、ジバニャン、ウィスパー、USAピョンのデザインのボツ案が見られたのは収穫だったけど、妖怪ウォッチ目的で見に行くと、肩透かしを食らうことになるかもしれない。

ジバニャンの原案、かわいくなさすぎてびっくりした。よくぞ今の造形に落ち着いたものだ。逆に、ウィスパーはボツ案の方がかわいいのがおかしい。

ということで、以上、「大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで」大阪会場の感想。いろいろあったが、作品的には、かなり見ごたえがあった。

会場で配布されている出品リスト(目録)によると、10月半ばの展示替えでガラッと入れ替わるようなので、2回目もありかもしれない。しかし、またあの「細かいなー」を聞くのかと思うと躊躇する。

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