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意外と物騒な英検1級単語の世界

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新形式TOEIC対応の公式問題集が出るまでのつなぎに、英検1級の単語教材で勉強してるんだけど、へヴィメタルやホラー映画が好きな人や、何かと物騒な事物に心惹かれがちな中二病風味の御仁にはたまらない感じの単語が頻出してて、興味深い。

「英検1級 文で覚える単熟語」から、これは穏やかでない!と思うところをピックアップしてみた。TOEICにもPart5とか7で出るかもしれないし、現実の世界が、病気とかテロとか災害とか何かと不穏な昨今なので、知っておいて損はないと思う。 

A~C

acrimony 激しい怒り
addictive 中毒性の
annihilate 大量に殺す
antibiotic 抗生物質
apocalypse この世の終わり
arsenic ヒ素
bizarre 奇怪な
bombard 砲撃する
calamity 災難
carnivorous 肉食性の
cataclysmic 大災害の
catastrophic 破滅的な
condemn 運命づける
condemnation 激しい非難
contaminated 汚染された
contraband 輸出入禁止品
counterfeit 偽造品
culprit 元凶

apocalypse(アポカリプス)は、カタカナ単語として日本でもおなじみ。

acrimonyで検索してみて、そういうバンドがあったことを知る。

Acrimony – Firedance

先行して勉強していた亭主が発見したのだが、この手の単語は、軒並みバンド名に使用されているようだ。これからヤバいバンド名を付けるなら、かなり辞書をひかなければならないだろう。ちなみに、ANNIHILATORと言うバンドもある。初めて聴いたけど、かっこいいなこれ。

Annihilator – No Way Out – Official Video

D~I

decimation 大量殺戮
depression 憂鬱
detrimental 有害な
dynasty 王朝
epidemic (伝染病の)流行
eschatology 終末思想
exodus 大量出国
extinction 絶滅
fatality 死者数
foray 侵略
fortification 要塞
frenzy 狂乱
germ 細菌
hazard 危険
host 宿主
imperialism 帝国主義
insecticide 殺虫剤

何とも穏やかでない。英検とTOEICの世界観は、かなり異なるようである。どんな文脈で使用されるかというと、バイキングの王の砦とか、アステカ文明の終末思想とか、有害な菌類ツボカビの脅威とか、そんな感じ。

「exodus」は、ボブ・マーレイの曲が有名だけど、バンドもある。1980年初頭から活動を始めたスラッシュメタルバンドで、解散、再結成を繰り返し、2001年以後は継続して活動中。

EXODUS – War Is My Sheppard (OFFICIAL MUSIC VIDEO)

M~

menace 脅威
mutation 突然変異
outbreak 発生
pandemic 世界的流行
parasite 寄生体
pinnacle 頂点
predator 捕食者
privilege 特権
prophesy 予言
radioactive 放射性の
scapegoat 身代わり
smuggler 密輸業者
stealth こっそり行われる
stigma 汚名
supersonic 超音速の
toxin 毒素
triumph 勝利
tyrant 暴君
venomous 有害な

「プレデター」ってそういう意味だったのね。

「smuggler(密輸業者)」は、代替フロン(HCFC)の輸入割り当て量が決まっている先進国の企業が、規制のない新興国から非合法に輸入をしているというトピックより。

また、「radioactive(放射性物質)」は、1944年から1987年まで放射性廃棄物を近くの川に垂れ流していたハンフォード核貯蔵所のエピソードで登場。

ということで、面白半分にピックアップしてみたが、よく考えてみると、英検の試験問題のソースは実際のニュースなんだよな。こういう単語が表す事象が満ちているのが現実の社会なのだなあと、恐ろしくなったりしんみりしたり。

ちょっと前までどっぷり浸かっていたTOEICの、会社のピクニックに行きたくないとか、インクカートリッジが切れたとか、クーポンの有効期限が切れてるとか、そんなことが一大事であるような世界が恋しくなってきた。

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