1月24日に届いた色彩検定1級2次試験の模範解答をもとに自己採点を行ったところ、170~191点との結果となりました。
ひたすら暗記、という勉強方法が間違っていなかったことが確認できましたので、あらためて色彩検定1級2次試験に合格するために必要な暗記事項を列挙してみたいと思います。
色彩検定1級2次試験には、配色を考え、カラーカードの切り貼りをするという実技があります。
なので、いかにもセンスが問われそうな印象がありますが、実は、受験者が創造性を発揮する余地は、全くといっていいほどありません。
色彩検定1級2次試験の問題は、設問に含まれる諸条件から、原則、答えが一つに絞られるようになっているのです。
第1条 イメージ語はテキスト掲載のものを暗記
例えば、一見あいまいに思える「華やかなトーン」「おとなしいトーン」「地味なトーン」など、イメージ語を使った問題ですら、答えは決まっています。正解は、順に「b(ブライト)」「ltg(ライトグレイッシュ)」「g(グレイッシュ)」。
「えっ、でもv(ビビッド)トーンだって華やかなイメージだし、g(グレイッシュ)をおとなしいトーンだと評価してもいいんじゃない?」
とおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。私もそう思います。色から受けるイメージなんて人それぞれで、これが絶対!などと決められるものではありません。
じゃ、どうして答えは一つと言えるの?
それは、色彩検定が公式テキスト準拠した検定試験だからです。なので、ここでは公式テキストがルール。例えば「華やか」=「b」とだけ定義されている場合は、それが唯一の答えとなるのです。
トーンのイメージ語については、色彩検定公式テキスト3級の39ページに一覧表があります。過去に出題されたイメージ語を使った設問では、この表にのっとった答えが正解とされています。
同様に、「ダイナミック」などの配色イメージ語は、1級テキスト88~97ページ、「エスニック」などファッションのイメージ語は、2級テキスト68~69ページが基準となっています。
第2条 配色調和のきまりなどもテキストをしっかり暗記
「対照トーン配色」「補色色相配色」「低彩度トーン」「中間色」「ナチュラルハーモニー」など、幅がありそうな概念も、公式テキストでは定義が決められています。
例えば、「補色色相」は、PCCSで色相差が11~12と明確に書かれていますし、「中間色」といえば、ソフト、ダル、ライトグレイッシュ、グレイッシュの4トーンを指します。
そして、「だいだい」「黄みのだいだい」などの色名は、PCCS色相の和名を指しています。「だいだい」と言われたら5:O、「黄みのだいだい」であれば6:yOです。
その他、「心理四原色」「色料の三原色」「色光の三原色」なども、3級テキストに明確に書かれています。私同様、3級を経ずに1級を受ける人もいると思いますが、1級2次の受験にあたって、『A・F・T色彩検定公式テキスト3級編』は必携と言えるでしょう。
第3条 明度表を暗記しよう
明度の判断も、感覚ではなく、2級テキスト巻末のトーン・色彩別の明度のグラフを憶えることで対応できます。
ただ、グラフをそのまま暗記するのは大変です。そこで、多くの受験者の方が、その表をもとに「明度表」なるものを作っている模様。私も、その方法を採用しました。
PCCS明度表
ということで、今日は、色彩検定1級2次は、公式テキストに書かれた基礎知識をしっかり押さえておくだけで、かなりの部分攻略できるというお話でした。
唯一の例外と言えるのが、「バーミリオン」などのJIS慣用色名からカラーカードを指定する問題です。これについては、またあらためてお届けします。