年末に、突如TOEIC スピーキングテスト/ライティングテスト(以下SWテスト)の受験を決心し、『頂上制覇 TOEIC(R)テスト スピーキング/ライティング 究極の技術(テクニック)』(著:ロバート・ヒルキ)を買いました。おかげで、SWテストの全容が見えてきたので、今日はその本のご紹介を。
そもそも、何でSWテストという話になったかといいますと、2014年12月14日の第196回TOEIC公開テストを経て、ふと、思ったんですね。
このまま勉強を続けていれば、近いうちに900はクリアできそうだけど、そのとき、世間の人がTOEIC900の人間に期待するであろう英語力は、多分身についてないよな…と。
現在のスコアは875(2014年6月受験)ですが、簡単なメールひとつ書くのにも、すごく時間がかかりますし、会話や電話の応対なんかもってのほか。英語が必須の職場に放り込まれたとしたら、おそらく1日でクビってレベルです。
すなわち、英語で発信する能力がゼロに近い。そして、このままTOEICの新公式問題集その他をやりこんだとしても、発信の能力が伸びるとは思えません。
さて、どうしようかねえと、しばらく英語トレーニングをさぼって、ぼんやりしていた昨年12月下旬、見かねた亭主が薦めてくれたのが、SWテストだったというわけです。
実は、SWテストを受けてみようかという話は、我が家では以前にも持ち上がったことがあり、SWテストの公式ガイドは購入済みでした。
しかし、公式ガイドを購入して読んだ後、ほどなくして、SWテスト受験の話は立ち消えに。理由は、公式ガイドを読んでも、何をどう対策すればいいのか、さっぱり分からなかったからです。
まあ、公式ガイドはあくまでも「ガイド」であって、問題集や、対策本ではないので、無理もないのですが…実際の答案例が掲載され、このレベルだったら、このぐらいの点数ですよ、ということを示しているにすぎませんからね。
今回、改めて公式ガイドを読んで思ったのは、あ、こりゃSWテストの受験を指導する先生向けだな、と。受験勉強には不向き、というか使わない方がいい本だと思いました。
さて、だとして、SWテスト対策どうすんの?というところで浮上してきたのが、冒頭で紹介しました『頂上制覇』。年末年始の9日間で、ひととおり読んで本書を活用した勉強法を考えてみたんですが、なかなかいい感触です。
1. SWテストの構成と対策がよく分かる
公式ガイドを何度読んでも茫洋としていた、スピーキング部門とライティング部門それぞれの構成が、ようやくはっきりと分かりました。
また、それぞれの問題ごとに、何をすればよいかも。現場で、何もないところから英文を創造するのかと思うと、気が遠くなりますが、実は事前にテンプレートを準備しておけば、対処できる問題が結構あるということが、よく分かります。
2. 実際のSWテストに則した練習問題と模範解答
メイン著者であるロバート・ヒルキ氏と、共著者の皆さんは何度もSWテストを受験して、本書収録の問題を作成したそうです。
そして、掲載されている解答例は、受験者の解答例ではなく、執筆陣作成の模範解答。しかも、読み上げは、英語教材やCMなどで活躍している一流のナレーターの皆さんです。
すなわち、掲載されている解答例とその音声は、音読、シャドーイング、リピーティングなどトレーニングの素材として使えるということ。
トレーニングしているうちに、必要な語彙の習得をし、本番の感覚を身に付けるというのは、公開テストの勉強でおなじみのスタイルなので、ありがたいです。
ということで、近いうちにSWテストを受験して、それなりの得点を上げることも無謀な目標ではないという感触を抱かせてくれた本書。今後、詳しい勉強法を、おいおいこのブログで書いていくことにします。
ところで、ヒルキさんの写真を見ると、JUDAS PRIESTのロブ・ハルフォード氏を思い出すんですよね。名前が同じロブだし頭髪という共通点も。
夫婦そろってTOEICerかつジューダスファンの我が家では、それぞれ「ヒルさん」「ハルさん」の呼称で区別することになりました。かえってややこしいような気がしないでもないですが。