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「ゼロからトースターを作ってみた」を読みました

eyecatch

「ゼロからトースターを作ってみた」(著:トーマス・トウェイツ 翻訳:村井理子)を読んだので、今日はその感想を。

2012年出版の本で、当時何かのブックレビューで知って面白そう!と思ったのですが、当時の私はカラーコーディネーター1級の勉強に必死。そんな余裕があるはずもなく、そのまま忘れていたのですが、先日、図書館で再会を果たしたのでした。

この本は、デザイナーのトーマス・トウェイツさんが、文字通り「ゼロから」トースターを作る過程をレポートしたものです。

トーマス・トウェイツさんの講演動画(TED)はこちら。本書からは超ポジティブな人柄が伝わってきたのですが、想像通りの方でした。
Thomas Thwaites: How I built a toaster — from scratch|TED

「ゼロから」というのは、部品を組み立てるのではなく、部品の原材料を地中から掘り起こすところから。

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僕は鉱山に赴き、鉄鉱石を集め、どうにかして自分で鉄を抽出して、それをまたどうにかして鋼鉄に変えなければならない。マイカ、銅、ニッケルも同じだ。そしてプラスチックケースの分子を精製するために、原油も手に入れなければならない。

お手本としたトースターはこちら。英大手通販サイトArgos(アルゴス)の「バリューレンジ」です(アルゴスってメーカー名だと思ってました。最初アマゾンで探してたんですが、どおりで見つからないわけです)。

アルゴス バリューレンジ

そんな無謀な…と思いますが、彼はやりました。大学の教授や鉱山の運営者らに協力を仰ぎ、イギリスの僻地を旅して原材料を手に入れ、なんとか部品らしきものを作り、組み立ててパンを焼いてみたのです(結果は表紙からお察しかもしれませんが)。

作業場は研究室などではなく、自宅の裏庭。500年前の本を片手に溶鉱炉をこしらえてみたり、木をくりぬいてプラスチックの型を作ってみたりという工程からは、私たちが普段何気なく使っている電気製品が、人類の長年の知恵と技術の結晶であることを思い知らされます。

とにかく前向きなトーマスさんと、困惑する周囲の人たちのやりとりに爆笑しながら、素材やリサイクル、環境保護について新たな視点を得ることができる一冊。プロダクトデザインにかかわっている方、これからその道に進もうという方、まだお読みでなければぜひご一読を。

あと、カラーコーディネーター1級商品色彩を勉強中の方もぜひ。私も受験中にちょっと手を休めて本書を手に取っていれば、プラスチックや金属など素材の勉強がもっと楽しかったのになあ…と、後悔しきりであるのでした。

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