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『青磁』(編集:NHK「美の壺」制作班) を読みました

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『青磁』(編集:NHK「美の壺」制作班) を読みました。東洋陶磁美術館の「IMARI/伊万里 ヨーロッパの宮殿を飾った日本磁器」を見に行く予定なのですが、せっかくなので特別展だけではなく、常設展も堪能しようと思いまして。

青磁(せいじ)とは、透明感のある青緑色の磁器です。鉄分を含んだ釉薬(「ゆうやく」または「うわぐすり」)をかけ、酸素を遮断した窯の中で焼くと、青く発色するのだとか。

釉薬の中の鉄分の量その他の条件によって、オリーブ色に近いものから空色まで、得られる色はさまざまですが、代表的な青磁として語られるのは、うすい青緑です。

青磁
青磁
photo credit: Public domain: Use pics for any purpose via photopin cc

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PCCSでいうと、p14(うすい青緑)ぐらいでしょうか。この点、JIS慣用色名の「青磁色(せいじいろ)」は、もう少し黄みが強く彩度が高い色を指すようです。色彩検定3級テキスト掲載の色見本などは、近似PCCS値がsf12あたりだったりするので、検定受験者の皆さんはご注意を。

さて、青磁の発祥は、今から約2千年前、後漢時代(西暦25年~220年)の中国と言われていますが、最盛期は北宋時代後半から南宋時代。産地としては、浙江省の龍泉窯(りゅうせんよう)などが有名です。

東洋陶磁美術館には、その龍泉窯でつくられた名品が収蔵されています。国宝「飛青磁 花生(とびせいじ はないけ)」重要文化財「青磁 鳳凰耳花生(せいじ ほうおうみみはないけ)」など。常設展で見られるといいんですが、どうなんだろう。

以前、同美術館の常設展を見たときには、高麗の青磁をたくさん見たような気がします。これを書きながら調べてみたところ、朝鮮南部では、宋の影響で10~12世紀に青磁の製作が盛んだったとか。色が灰色味を帯びていて、象嵌(異素材のはめ込み)技法で模様が付けられているのが特徴のようです。

これは高麗時代ではなく、最近の韓国の作品のようですが、イメージとしてはこんな。

青磁象嵌
青磁象嵌
photo credit: Ant Ware via photopin cc

日本でも、17世紀以降に青磁が作られるようになりました。産地は有田が中心(いわゆる伊万里焼)で、鍋島藩の藩窯では、色絵や染付を併用した「色絵青磁」「染付青磁」が多かったとか。

染付青磁桜花文皿(伊万里市HPの伊万里・鍋島ギャラリーより)

ということで、「マクベの壺」の発売をきっかけに、すっかり焼きものにはまっている今日この頃、今回は青磁についての基礎知識を整理してみました。

ちなみに、恥ずかしながら、白地に青で文様を描き込んだ磁器を青磁というのだと最近まで思っていたのですが、ああいうのは「青花(せいか)」「染付(そめつけ)」などというそうです。

青花
青花
photo credit: Maia C via photopin cc

↑こういうのを「青磁」と言ってしまってはとんだ赤っ恥ですので、くれぐれもご注意を。

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