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『知っていますか?色覚問題と人権 一問一答』(著:尾家 宏昭/伊藤 善規) を読みました

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『知っていますか?色覚問題と人権 一問一答』(著:尾家 宏昭/伊藤 善規) を読みましたので、今日はその感想と内容のご紹介です。

本書を見つけたのは、最寄の図書館の医学書のコーナーです。

「色彩・デザイン」のコーナーには、カラーユニバーサルデザイン(誰にでも見やすい色使い)について書かれた本はあるのですが、色の見えが異なる人の側から書かれた本が見当たりません。

そこで、これはもしかして、と当たりをつけて探してみたところ、眼科関連の図書と一緒に並んでいたのが、これでした。

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本書は、ご自身が「色覚異常」との診断を受けた尾家宏昭さんと、日本色覚差別撤廃の会元理事長の伊藤善規さんの共著です。

ここで言う「色覚異常」とは、大多数の人とは異なる色の感覚を持ち、学校や企業の健康診断における色覚検査で「色盲」「色弱」との判定を受けてしまった人のこと。もっと言うと、検査に使われる「石原色覚検査表」に「正解」しなかった人たちのことです。



そういった人たちは、周りから奇異な目で見られたり、就職や進学の門を閉ざされたり、また、「色盲」「色弱」は遺伝するとのことで、結婚や出産を反対されたり。

タイトルの「色覚問題」は、こういった「色覚異常」の人を取り巻く様々な問題のことです。本書では、18の一問一答を通じて、さまざまな色覚問題が指摘されています。

で、読んだ感想。

いやー。色覚検査の歴史など、かなり衝撃の内容でした。検査が非常にざっくりしたものであるにもかかわらず、そこで「異常」の判定が出たことで人生の選択の幅が狭められるとしたら、たまったものではありません。2003年に、厚生労働省が学校における色覚検査の義務付けを撤廃したのは、英断だったと思います。

ただ、やはり世の中には、いわゆる「一般色覚」と言われる色の見えを必要とする職業があるわけで…色覚検査について調べてみたところ、こんな記事を見つけました。2013年9月13日の産経ニュースの記事です。

小4での色覚検査、中止から10年 異常知らず進路選択、トラブルも

門前払いはもちろん悲劇ですが、進路が固まった後に、適性がないことが分かるというのも、これまた悲劇です。

今日ご紹介した書籍『知っていますか?色覚問題と人権 一問一答』も、自発的な色覚検査を否定するものではありません。お子さんに、

  • お絵描きで顔を緑に塗る
  • 焼き肉で、肉が焼けているかどうかが分からないようだ
  • 黒板に赤いチョークで書かれた字が見えない

などの傾向がある方は、お子さんのよりよいキャリアデザインのために、いちど眼科で検査をしてみることをお薦めいたします。

というか、黒板に赤いチョークっていまだに使われているのだなあ。こりゃ、CUD(カラーユニバーサルデザイン)について、口をすっぱくして語っていかにゃと思った次第です。

知っていますか?色覚問題と人権 一問一答

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