がっかりおかずの汚名返上なるか?新しい干物の見せ方や食べ方あれこれ
三行でざっくりまとめると、
という記事が11月2日の日経MJトレンド面に掲載されていた。題して「干物ニュ~ウェ~ブ」。
【2日付 MJから】かつての日本人の朝食の定番だった干物。魚離れの中で影が薄くなっていたものの、最近イメージをがらっと変えて注目を浴びている。干物になじみがなかった年代も引き付けています。トレンド面
— 日経MJ (@nikkeimj) 2015, 11月 1
おしゃれな干物とは、干物らしからぬスタイリッシュな店舗ディスプレイやパッケージを採用した創業110年の老舗「サスニンベン」や、沼津のヤマカ水産がフレンチシェフと共同開発した「ペッシュール」など。
サスニンベンについては、今年の3月のダイヤモンド・オンラインの記事が詳しい。同店は、2011年3月の東日本大震災で全壊し、同年5月にリニューアルオープンしたのだが、その経緯や、お店のコンセプトが語られている。
創業110年の干物の老舗「サスニンベン」→銀座マダムが殺到!宝石ケースに陳列された「セレブ干物」の衝撃|魚食王国ニッポン~元気をつくる「浜のめし」 池田陽子|ダイヤモンド・オンライン https://t.co/sR9uxl25Z2 @dol_editorsさんから
— 小秋【素材屋小秋】 (@koakisan) 2015, 11月 2
どこかのアートディレクターの仕事かと思いきや、イメージ戦略を担当したのは、同店代表の磯崎威志さんの次男・俊成さん。大学で建築を学び、卒業後はアパレル、インテリア業界で働いてきた人だそう。これは見事な親子のコラボレーションだ。
ヤマカ水産のペッシュールは、普通に洋風の食材に見える。この画像は、金目鯛のシトラス風味。
干物とは思えない!新しく開発された「ペッシュール」が美味しそう https://t.co/hX4VOYzzxw @IRORIO_JPさんから
— 小秋【素材屋小秋】 (@koakisan) 2015, 11月 2
この他、紙面では下園薩男商店の「旅する丸干し」も紹介されていた。ウルメイワシの丸干しを、ハーブやガーリック入りのオイルに漬け込んだもの。おつまみによさそうねこれ。
ところで、「がっかりおかず1位」というのは何かというと、2015年2月に実施されたマイナビの「フレッシャーズ」によるアンケートで、焼き魚・干物が1位になったことを差している。
嫌いじゃないけど……。夕食に出ると「がっかり」するおかずランキング! 3位肉じゃが、2位おでん、1位は意外な……? |フレッシャーズ マイナビ
■あなたにとっての夕食「がっかりおかず」は?
第1位 焼き魚・干物 51人(10.2%)
第2位 おでん 27人( 5.4%)
第3位 肉じゃが 13人( 2.6%)
第3位 鍋もの 13人( 2.6%)
第5位 やきそば 12人( 2.4%)
確かに、干物はつまみとしては最高だが、ご飯のおかずとしてはがっかり度が高いかもしれない。この点は、パッケージをお洒落にしたり、洋風にアレンジしたりしても、覆すのは難しいだろうなあ。
ちなみに、家庭における干物の洋風アレンジとは、トマトソースをかけたり、ガーリック焼きにしたり、パスタにしたり、ラタトゥイユにしたりというレシピのことだそうだ。
例えばこんな感じ↓
鯵と水菜のペペロンチーノ 干物の塩気×シャキシャキ食感が癖になるパスタ – http://t.co/UMTQ2ow6x6 pic.twitter.com/1JHrM0wvkT
— dalahast@徒然草 (@dalahastjp) 2015, 10月 17
これは美味しそうだ。しかし、MJ紙面に載っていた干物のトマトソースがけや、ガーリック焼きの写真は、どう見ても普通に食べた方がよくないかそれ、というビジュアルだった。世のご主人が、酒の肴にとお小遣いで買ってきた高級干物が被害に遭っても何だし、アレンジの話はこれまでにしておこう。
おまけ。この食卓における干物は、がっかりどころか垂涎の的らしい。
干物を焼いたらこの有様 pic.twitter.com/zdRLm08mNd
— 吉川景都 (@keitoyo) 2015, 4月 4