銀座にカフェがオープン!スーパーフード、ジャーサラダ人気でいよいよ日本でも「ローフード」が流行か
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吉野家が「ベジ丼」「ベジカレー」を発売したり、キューピーなど調味料メーカー各社が野菜を美味しく食べるための商品を開発したり、ジャーサラダやスムージーが流行ったり、かつては青汁の材料のまずい葉っぱでしかなかったケールが「スーパーフード」として脚光を浴びたり、スーパーではカットフルーツが売れたり、果物・野菜方面が盛り上がりを見せているようです。
8月26日発行の日経MJは、そんな動向を「フルーツ・ベジタブル特集」として4面にわたって掲載。ははあ、健康志向の高まりってやつかねえ、と愚にもつかない感想を抱きながら、ざっと目を通していたところ、何やら私にとって懐かしいキーワードが。
それは「ローフード」。6月に銀座にオープンしたローフードのカフェ「ローライフカフェ銀座」が、ジャーサラダについての記事の中で紹介されていたのです。
「ローフード」とは、英語の Raw Food をカタカナ表記にしたもので、「生の食物」という意味。ごく大雑把に言うと、果物や野菜などを加熱しないで摂取する食のスタイルのことです。
「懐かしい」と書いたのは、2010年あたりに一度ブームの兆しがあったので。
マドンナなど海外セレブや、日本では毒が抜けた杉田かおるさんが実践しているということで、ムックが発売される程度には話題になっていたんですよね。
で、当時「これはメシの種だ!!」と思った私と家人は、色々勉強してローフード用語サイトまで構築したわけですが、これが鳴かず飛ばずで。
ちなみにこちらなんですが↓
どうもローフードというものは、厳密に実践しようとすると、ハラルもびっくりなぐらい材料や調理法に制限があることから、一部のコアな人以外には受けなかったようで。
しかし、時は流れて2015年。ローフードを提唱する「日本リビングビューティー協会」が銀座にローフードカフェをオープンし、そこでは巷で人気のジャーサラダ講座が開かれたりしているというではありませんか。
ということで前置きが長くなりましたが、今日は、今度こそブレイクするかもという期待を込めて、ローフードとは何ぞやについて書いてみたいと思います。
ローフードとは?
英語表記にすると Raw Food で、「生の食物」という意味。
ですが、「ローフードを実践する」という場合のローフードは、生だったら何でもOKというわけではなく、肉や魚、乳製品、卵など動物性のものはNG。
野菜、果物、ナッツ類、種子など植物性のものを食べます。
生野菜や生の果物だけを食べるの?
ミキサーでスムージーやクリームにしたり、天日干しや「ディハイドレーター」なる機械で乾燥したり、また酵素を壊さない程度に加熱したりするのはOKとする人が多いようです。
日本リビングビューティー協会は、加熱の上限を48℃としています。
48度以上に加熱しないことで、食物に含まれる酵素を摂取できるため、心身の健康やデトックス、アンチエイジングビューティーに効果的です。
ローフード特有のレシピにはどんなものがあるの?
スプラウト(発芽した種子。カイワレや豆苗がよく知られていますが、ブロッコリーなどいろんな野菜のスプラウトがあります)や、アボカド、ナッツ類、シード類を使ったレシピがよく見られます。
例えば、ロースムージーや、ご飯の代わりにスプラウトやナッツのパテを使った「ロー海苔巻き」、ナッツをクリーム状にし、甘味を加えて冷やし固めた「ローケーキ」など。
なお、甘味づけには砂糖を使わず、非加熱または低温で処理したメープルシロップやハチミツ(ローハニー)、デーツなどを用いるようです。
「自分の専門×流行」はメシの種
ローフードは、最近の健康志向やジャーサラダの流行に乗って、以前より格段に広く普及しそうな気がします。
なにしろ、生で食べても安心な野菜とか、スプラウト、アボカド、デーツ、アサイーなど「スーパーフード」を使ったレシピを追及してきたわけですから、ポッと出のお洒落カフェとは説得力が違うんですよね。
あと、インバウンドの波も利用できそう。動物性の食材不使用ですから、日本を訪れたベジタリアンや、ムスリム、ユダヤ教の人にも、安心して食べてもらえます。
で、思ったのですが、自分の専門分野を流行と組み合わせることで、ビジネスを加速できるのではないかと。
例えば、弁護士さんや弁理士さんなら、デザイナー向けの著作権講座を開設するとか(いや別に流行じゃないか、あれは)。「○○が話題」と聞けば、片っ端から自分のスキルと掛け合わせてみると、「メシの種」が見つかりそうです。