祝・ユネスコ無形文化遺産登録!「和紙」の手漉(てすき)技術を動画で見る
2014年11月27日、昨年の「和食」に続いて、今度は和紙が「和紙 日本の手漉(てすき)和紙技術」としてユネスコの無形文化遺産登録を決めたそうです。
ここで言う「和紙」に含まれるのは、国の重要無形文化財に指定されている島根県の石州半紙(せきしゅうばんし)、岐阜県の本美濃紙(ほんみのがみ)、埼玉県の細川紙(ほそかわし)の三つ。
と言われても、今一つピンと来なかったので、紙すきの様子を映した動画を探してみました。
で、見つかったYOUTUBE動画のひとつがこちら。細川紙の手漉き技術を紹介する動画です。
「細川紙を訪ねて~小川町編~」 埼玉県比企郡小川町・小川和紙紀行
小川町(おがわまち)の伝統工芸会館における、職人さんのレクチャーや、紙すき作業の様子が見られる動画です。
紙すき作業の動画は6分30秒ぐらいから。細川紙の原料や、製法、決まり事などについて詳しく語られています。キーワードを抜粋しますと、
こんな感じです。細川紙の製法が、長い歴史を持つ、熟練を要する技術であることが分かる動画なのですが、それを全否定するような13分50秒あたりのレポーターの男性のコメントが、なかなか衝撃的。
伝統技術を後世に伝えることの難しさを考えさせられますが、最後は、レポーター自身が紙すき体験をしてみて(18分ぐらいから)、その大変さが身に染みたという構成になっています。職人さんの技との違いは、歴然でした。
おっと、細川紙にばかり深入りしてしまいましたが、ほかの和紙の動画もご紹介しておきましょう。
美濃和紙の里会館での紙すき体験の模様や、製品紹介の動画はこちら。
美濃和紙で和み。和紙の里会館とランタン作り
そして、石州半紙の原料や、作業工程を紹介した動画はこちら。なお、石州半紙は、2009年に単独で無形文化遺産に登録されていたとのことです。
かわひら(石州半紙・和紙製造販売)伝統的工芸品「石州和紙」製造風景