犬のしつけ教室を「幼稚園」と呼ぶことで起こりそうなこれだけのトラブル
子供の頃から子供が嫌いで、保育士(昔は「保母さん」と呼ばれていたけど)や幼稚園の先生になりたいと思ったことは一度もなかった。しかし、次の記事を読んで、初めて「幼稚園の先生いいかも」と思った。
犬のための幼稚園が話題らしい。
【24日付 MJから】犬が集団の中で社会性を身につける学べる幼稚園が人気です。犬・猫のしつけや食事に気を使う飼い主向けに多彩なサービスが登場しています。24面です。
— 日経MJ (@nikkeimj) 2016年2月23日
取材班が訪れたのは、大阪の「ひまわり幼稚園」。大阪市内の京橋駅近くとあるので、おそらくこちらだと思う。
いぬの学校 ひまわり保育園~愛犬のしつけ教室・ペットホテル・幼稚園~
本校はこちらである模様。
「園児」たちは、「お父さん・お母さん」に送り届けられた後、「お友達」との挨拶の方法や飼い主との付き合い方を教わったり、「お昼寝」の時間にハウスで寝る練習をしたり、楽しく遊んだり、耳や歯のお手入れをしてもらったりして、「お迎え」までの時間を過ごすらしい。
なるほど、要は犬のしつけ教室だったり、ペットホテルだったりするのだが、「幼稚園」という設定にすることで、妙な意識高い感や、一人にしてかわいそう感が消えて、「むしろ通わせるべきなのでは?」という気がしてくる。うまいネーミングを考えたものだ。
しかし、「園」と言った瞬間に、不穏な空気を感じるのは、私が家庭板まとめの読みすぎだからだろうか?
送迎の際に、愛犬の犬種や血統、グッズ、保護者の送迎の車やファッション、家庭のステータス等に関してマウント合戦が起こることが容易に想像され、さらに以下のような斜め上の事案の発生も考えられる。
- お洋服もハウスもブランド物なんて不公平!お詫びにお下がりよこせ
- お洋服手作りなんですって?!ウチの子にも作らせてあげる
- 私残業だからウチの子のお迎えもいいかしら?あ、おやつは○○(高級)でいいから!
- ウチの子がお宅の子のおもちゃを?あらあらダメよ~ウフフ
- ちょっとお宅の子チャンピオンの血統なんですって?我が家にこそふさわしいわ
- ちょっとご主人イケメンね!私の方がふさわしいわ
そしてその後の展開としては、上記の心境に至った園ママが
- 愛犬の服やグッズを強奪
- 愛犬そのものを強奪
- 愛犬と自分の犬をすり替える
- 託児ならぬ託犬が常態化
- 家庭に関するあらぬ噂を流す
などの凶行に至ることが考えられる。
まあ入園料が21,000円、費用が1日6,800円(ひまわり幼稚園の例。長期のプランだともう少し安い)と、かなりお金がかかる世界なので、そんなにセコセコしてる人はいないと思うし、もちろん管理も行き届いているとは思うが、用心にこしたことはないので念のため。