株式初心者が四季報オンラインの動画講座で四季報の見方とお宝銘柄の探し方を研究してみた

この週末は、東洋経済新聞社が運営している「四季報オンライン」の「会社四季報斜め読み お宝銘柄の探し方」という動画を観た。株式投資の初心者に、四季報の見方を教えてくれる講座だ。
全15回にわたる講座だが、1回あたり3~4分なので気軽に視聴できる。また、きれいなナビゲーターのお姉さんとマスコットキャラクターの「ター坊」のかけあいで行われるので、取っ付きやすい。
ただ、このター坊というマスコットには、とても不安な気持ちにさせられる。四季報オンライン編集長の山本隆行氏から名前を取ったようなのだが、山本氏とはまったく似ていない上に、何の動物かよく分からない。

※四季報オンライン「会社四季報斜め読み お宝銘柄の探し方」第1回よりキャプチャ
しかも造りが雑。顔の縫い目がつっているし、頭と胴体の接合部分が不安定。着用しているベストのような服もサイズが合っていないし、なんかとても気の毒だ。
ただ、講座自体は分かりやすく、私でもお宝銘柄を見つけられそうな気がしてきたのは確かである。学んだことの一部を備忘録がわりに書き記してみる。
EPSとPERの意味と関係
第7回あたりから登場する、難解な用語。2回視聴してメモをとってようやく把握できたので、それぞれの意味と関係を整理してみる。
まず、EPSとは、一株当たりの利益のこと。Earnings Per Shareの略。純利益を発行株式総数で割ったもの。四季報では、左下の業績数字欄の「一株益(円)」で見られる。
EPS=純利益/発行株式総数
前の期に比べて増えているかどうかを、チェックする。
次に、PERとは、株価収益率のこと。Price Earnings Ratioの略。株価が割高か割安かを判断する指標として使われる。このPER算出の際には、EPSの予想値が用いられる。
PER=株価/予想EPS
ただ、この計算はしなくてもよい。四季報の値動きチャート右横に、「PER」という項目が設けられている。
PERの数値は、低いほどその株が割安であることを意味する。ちなみに、先日受講したファイナンシャルアカデミーのWeb講義では、15以下、できれば1桁台の銘柄を探すとよいという話だった。
収益力が強いかどうかの指標「ROE」も見よう
ただ、PER低い=優良銘柄!という単純な話ではないようで。収益性の指標となるROEという数値もチェックする必要がある。
ROE(自己資本利益率)とは、株主から調達した資金でどれだけ効率的に利益をあげているかを示す尺度で、数値が高いほど、収益力の強い会社であることを意味する。Return On Equity の略。
ROE=純利益/自己資本×100
これも、四季報があれば計算は不要。の財務欄に「ROE」という欄があるので、そこの「予」が頭についてる予想ベースの数字を見る。ちなみに、日本企業のROEは平均8%程度で、欧米が二桁パーセント台なのに比べると低いそうだ。
さらにPBRもチェック
PBRとは、株価純資産倍率という意味で、株価をBPS(Book-value Per Share=1株純資産)で割った数値のこと。さあどんどん難しくなってきた。ちなみに、Price Book-value Ratio の略だ。
BPSは、「企業の理論上の解散価値に相当する」そうで、難しくてよく分からないのだが、PBR=株価/BPSが1倍を割り込んだ状態が望ましいとのこと。PBRが低いと値下がりするリスクが低いのだそうだ。
PBRは、四季報チャートの右側に、BPSは「1株純資産」という名称でROEが低い会社は中央下部あたりに載ってる。
うーん、だんだん混乱してきたな。第9回のタイトルが「”高ROE・低PBR銘柄”を探そう!」で、ROEが高いのにPBRが低い銘柄は株価の値上がり余地があるとのことなので、今はとりあえずそれだけマスターしておこう。
まとめ
以上、「四季報オンライン」の「会社四季報斜め読み お宝銘柄の探し方」を参考に、株がお買い得かどうかを判断する5つの指標「PER」「EPS」「ROE」「PBR」「BPS」
それぞれ四季報のどこに掲載されているかを図示しておく。とりあえず見るべき指標は、赤い文字にした。

※四季報オンライン「会社四季報斜め読み お宝銘柄の探し方」第9回よりキャプチャしたものを加工
まずは、
- PERは低いほど割安
- ROEは高いほどよい
- 高ROEで低PBRの銘柄は値上がりの余地がある
を頭において、四季報を眺めてみることにしよう。