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同じ「鮮やかな紫」でもJIS慣用色名とPCCSでこんなに色が異なる理由

eyecatch

色彩検定協会から先日届いた、色彩会員特典の情報誌『A・F・Tジャーナル』の2014年夏号(Vol.55)。それに同封されていた別冊の「色彩検定Q&A」で、JIS慣用色名とPCCSの色の違いが採り上げられていました。

『A・F・Tジャーナル』の2014年夏号(Vol.55)

Q&Aの質問の内容は、JIS慣用色名の「パープル」と、PCCSのv22はともに「あざやか(鮮やか)な紫」なのに、示されている色がどうして違うのか?という趣旨のもの。

これについては、私も悩んだことがあります。色彩検定3級公式テキスト収録の「パープル(あざやかな紫)」の色見本と、PCCSを用いた新配色カードのv22は全く色が異なるんですよね。

パープル

こういう違いはパープルとv22だけでなく、例えば、「マゼンタ」(あざやかな赤紫)とv24(鮮やかな赤紫)、「ピーコックグリーン」(あざやかな青緑)とv14(鮮やかな青緑)など、枚挙にいとまがありません。

マゼンタ

色彩検定受験の際には、

「それぞれ違う団体が決めた異なる色の体系なんだから、そんなもんじゃないかい?」

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と、うやむやにしたまま乗り切ったわけですが、今回のA・F・Tジャーナル別冊のQ&Aをきっかけに、このモヤモヤが解消できるかもしれない!と期待しつつ、解説を読んでみました。

しかし、結果は、やっぱりモヤモヤは解消せず…というもの。

Q&A回答の内容をごくごく大雑把にまとめますと、JISとPSSSで違いが発生するのは、「○○色にはこのマンセル値しかない!」という絶対値みたいなものが存在しないことによるようです。

JISにしてもPCCSにしても、その色名にふさわしそうな色域から、「このへんが妥当じゃない?」というマンセル値を独自に決め、それを”代表色”として表示しているのだとか。

で、忘れてはいけないのが、JISは「パープル」「マゼンタ」など慣用色名について代表色を決めているのに対し、PCCSは、「v22(鮮やかな紫)」「v24(鮮やかな赤紫)」など、JISで言うと系統色名に当たる区分につき、代表色を決めていること。

つまり、PCCSが「鮮やかな紫」の中からたまたま選んだ代表色(7P 3.5/11.5)が、JISが、「あざやかな紫」の範囲に属する「パープル」として指定した 7.5P 5/12 と大きくズレていたことが、違和感の原因となっているわけです。

しかし、代表色の決め方については、Q&Aでは語られておらず…結局、「それぞれ違う団体が決めた異なる色の体系なんだから、そんなもん」という振り出しに戻ったような気分orz

しかも、JISにしてもPCCSにしても、改訂が行われると、代表色が変わることもあり得るそうで、なんとも、色彩とはとらえどころがないものであるよなあということを、改めて実感した次第です。

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