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英語の発音は全く違うあのカタカナ医療用語 「ボートゥーライナムトクセン」って?

eyecatch

日本ではカタカナで表記され発音される科学の用語で、日本語と英語と発音が大きく違うものは、ほんと困る。

たとえば、2016年度第2回の英検1級リスニング問題Part2(D)で、pronunciation

「ボートゥーライナムトクセン」

という言葉が連呼されており、何のこっちゃと思ったら、“botulinum toxin”だった。ボツリヌス毒素。美容医療に使われることで知られる、いわゆるボトックスだ。

しかし“botulinum”→「ボツリヌス」って無理がないか?と思ったら、発見当時の命名“Bacillus botulinus”に基づくようだ。なるほど。

ボツリヌスの語源はラテン語のbotulus(腸詰め、ソーセージ)であり、19世紀のヨーロッパでソーセージやハムを食べた人の間に起こる食中毒であったためこの名がついた。
(中略)
1896年、ベルギーの医学者エミール・ヴァン・エルメンゲム (Emile van Ermengem) により発見・命名された。
当初はBacillus属と考えられたことから、botulusに形容詞語尾「-inus」を付け、”Bacillus botulinus”と命名された。
ボツリヌス菌 – Wikipediaより

この英検の問題では、“botulinum toxin”の部分を、仮に「物質X」として聞いても、意味は取れたし、答えも出るようになっている。

ただ、美容医療にボツリヌス毒が使われることは知っていたので、英語における発音「ボートゥーライナムトクセン」を知っていれば、もっと理解がスムーズだったろうなあと思う。

ところで、最初にボトックス注射のことを知ったのは、安野モヨコさんの『美人画報』シリーズの初期だったと思う。

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当時は、食中毒を引き起こすような菌を顔に注入するとは、美人道のなんと過酷なことかと戦慄したものだが、その後十数年。「ボトックス」という言葉が浸透してきて、私も最近は、自分は施術を受ける勇気も資力も全くないものの、まあプチ整形のひとつだと認識していた。

しかし英検の問題で、neurotoxin(神経毒)という単語や、

“facial muscles become temporarily paralyzed”(顔の筋肉が一時的に麻痺する)
“with few immediate side effects”(直ちに起こる副作用の少ない)

などというフレーズと共に語られると、やっぱり「なにそれこわい」感がある。世代的に、ボツリヌスといえばやっぱりあの事件だしな。1984年に、辛子蓮根によるボツリヌス菌の集団食中毒事件が発生し、患者36名のうち11名が死亡した事件。

何らかの原因でからし粉に微量汚染がおこり、これを使用した辛子蓮根が真空パックで相当期間冷蔵されたことが嫌気性のボツリヌス菌にとって好環境なため汚染が進んだものとされている。
辛子蓮根-Wikipedia より

このことを踏まえて、現在販売されている辛子蓮根は、密封されておらず、消費期限も短くなっているようだ。おいしいよね、あれ。

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