4月末でほぼ出揃った感のあった新形式TOEICの模試問題集だが、5月28日に新しい本が出てた。神崎正哉さんの『TOEIC TEST 新形式模試 はじめての挑戦』。
すでに解いてみた人からは、この問題集の難易度が高い、先日受けた新形式の公開テストより少し難しいか同等、リスニング問題の音声のスピードが長くて速い、選択肢が難しい、などの声が上がっている。
Amazonの内容紹介には、「注意:」として次のようなことが書かれていた。
問題の難易度は公式問題集より高めです。
初中級者の方は解けない問題がたくさんあっても落ち込まないでください。本番のTOEICはこれより易しいはずです。この模試で難しめの問題に慣れておくと本番のTOEICが易しく感じることでしょう。
レビューには、
「はじめての」というタイトルで初心者が安易に手にすると痛い目を見ると思われます。
との声が。確かに表紙も淡い色合いでかわいいし、TOEIC入門レベルの本だと勘違いする人もいるかもな。有名講師の本には「完全」「至高」「リアル」など本物志向をうたったものが多いので、その点、本書は異色。
ちなみに「至高」はこちら。渋いゴールドで、格調高い表紙である。
さて、『TOEIC TEST 新形式模試 はじめての挑戦』だが、公式サイトから音声が無料でダウンロードできるので、まず音だけ入手してみた。
『TOEIC TEST 新形式模試はじめての挑戦』神崎正哉: IBCパブリッシング
そして聴いてみたのだが、確かに難しい。新形式の公式問題集のリスニングを初めて解いた時には、「おおー英語の音声の意味が先頭から取れるようになってきてるわー」と嬉しくなったものだが、そんな感想を全く抱かせてくれないレベル。
先日(5月29日)の初の新形式TOEIC本番を受験したときのことを思い出して、いやな汗が出た。で、恐ろしいことに、試しにPart3の最初の問題の音声をディクテーションしてみたところ、完全には意味が分からなかったという。なんというか、シチュエーションが複雑でもあるのだ。
ということで、チラ見した段階ではあるが、公式より難しいという意見に私も賛同。難しめの問題に慣れておきたいという人は、ご検討を。お値段900円(税抜)とリーズナブルだし、サイズはB5判でコンパクトだし。
また、「自動採点マークシートアプリabceed」に対応していて、スマホで自動採点ができるとのこと。公式サイトに神崎先生の実演動画があった。アプリは無料とのこと。後で試してみよう。
ところで、神崎さんと新形式TOEICといえば、彼が監修という形で関わった『新形式対応 TOEIC(R)TEST 完全予想模試』(テスト2回分入り、3月30日発売)は、だいぶ評判が悪いようだ。今回の新刊のレビューでも言及してる人がいた。
確かになー。個人的には、Part1の写真のクオリティが妙に高く(有料の写真素材っぽい。TOEICはそんなんじゃないんだ)、Part7の文書の文字が全部同じ字体(本番は、新聞活字風、手書き風とバリエーションあり。多くのTOEIC模試問題集はこれを踏襲)の時点で、この問題集はないわーとなった。
監修でも本気出してほしかったなーと思う次第です。