コーラル色とはどんな色?おすすめコーディネートからその魅力の本質を考える

2013年春の流行色はビビッドカラーと言われて久しいですが、街ゆく人の服を見たところ、現段階では贔屓目に見ても流行っているとは言えないような。
ただ、ビビッドカラーを取り入れている人も少数ながらいることはいて、白、黒、グレー、ベージュといった定番色や、ヌードカラーと呼ばれる淡い色が多勢を占めるなか、思わず目を引き付けられます。
中でも心ひかれるのが「コーラル (coral) 」と呼ばれる色。珊瑚(サンゴ)の色を由来とする色名で、ヌードカラーに近いのから蛍光色に近いビビッドなものまで幅があるようです。
ただ、Pinterestで“coral”と検索してみたところ、私が街で見て「いいな」と思った、鮮やかなオレンジとピンクの中間あたりの色が多数派を占める印象でしたので、ここではそういったビビッドな色をコーラルと定義して、コーディネートを考えてみたいと思います。
まずは、微妙に色合いの異なるコーラルどうしのコーディネート。白のバッグを合わせることで、全体が引き締まった印象に。
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白に少し黄色みを加えたオフホワイトを合わせると、落ち着いた印象に。トップスのプリントに含まれる青系の色と、アクセサリーのゴールドがアクセントとなっています。
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そうそう、コーラルと青系の色の配色は、一般に調和するとされる、対照色相の配色にあたります。
中でもインディゴやターコイズといった緑寄りの青は、補色(赤から橙、黄、緑、青、紫、赤紫までの色をつなげて円にした「色相環」の上で、真向かいに位置する色)に当たり、よく調和します。
デニムとのコーディネート。ここでもゴールドがアクセントとなっている模様。
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意外だったのは、コーラルと蛍光っぽいイエローがなかなか合うということ。
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色相の関係でいうと、どちらかというと不調和とされる「中差色相」(類似でもなく対照でもなく、中途半端な位置関係にある色相。24分割の色相環で4~7離れた色の配色)にあたるのですが、トーンが揃っているので調和しているということなのでしょうか。
このへんを考え始めると、かなり長くなってしまいそうですので、蛍光っぽいイエローについては、別途記事を設け、なぜコーラルと調和するのかの分析を、そちらで試みたいと思います。