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斬新だけどビールらしい!水色のキリン一番搾り「小麦のうまみ」缶デザインの秘密

eyecatch

限定醸造のキリン一番搾り「小麦のうまみ」のパッケージが水色で、ビールらしからぬ色なのに、どう見てもビールの缶に見えるので思わず唸ってしまいました。

水色の缶のキリン一番搾り「小麦のうまみ」

水色の缶のビールには、他にヤッホーブルーイングのビール「水曜日のネコ」などがありますが、四大メーカーでは初めてではないでしょうか。

水曜日のネコ

パッケージの色彩を分析してみた

「小麦のうまみ」のパッケージの水色は、「水曜日のネコ」の水色より緑寄りで温かみのある色です。

「限定醸造」の文字

他に使用されている主な色は、ロゴや麦の穂のイラストのゴールドと、ロゴ周りの白、「限定醸造」の文字や一部の麦の穂の濃いピンク。

麦の穂のイラスト部分

メタリックな色なので、再現が難しいのですが、ざっくり捉えますとだいたいこんな感じの色です。

「小麦のうまみ」のパッケージに使用されている色

白以外の三色を、色相環上に並べてみるとこんな位置関係になりました。ぱっと見、トライアド(色相環上を三等分する位置の色からなる三色配色)かと思いましたが、だいぶずれてますね。とはいえ、ピンクは、背景の水色とは補色の関係にあり、よいバランスの配色であるということは言えると思います。

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色相環上の位置関係

ちなみにトライアドについては、こちらで詳しく解説しています。
トライアド(トライアド配色)|試験に出る色彩用語

水色なのにビールらしいその秘密は?

ところで、水色のビール缶を見て、真っ先に思い出したのは、カラーコーディネーター1級<商品色彩>の公式テキストに載っていた、千々岩英彰教授の1992年の実験結果でした。

ラベルの色の異なるビールの缶のサンプルを作成し、ラベルの色と「ビールらしさ」との関係を調べたところ、オレンジや黄がビールらしいと評価されたのに対し、水色は、ピンク、黄緑とともに下位(ビールらしさが低い)という位置づけだったという話。ただ、千々岩教授の分析によると、

「ビールらしさ」を表現する色彩はオレンジから黄にかけてであり、赤に寄っても黄緑に寄っても他の商品(例えばジュース、清涼飲料)を連想させることを物語っている。もっとも、これ以外に白や黒、金や銀なども上位にあり、これらと組み合わせることによって、缶ビールのカラーデザインの種類はいろいろ考えられることを示している。
(引用:「カラーコーディネーションの実際[第2版]―カラーコーディネーター検定試験1級公式テキスト 第2分野 商品色彩」より)

とのことで、キリン一番搾り「小麦のうまみ」のパッケージのビールらしさの秘密はこれかな?と。

千々岩教授は、ビールらしからぬ色でも、ゴールドやや白との組み合わせでビールらしくなる可能性があることを示唆していると思われますが、限定醸造「小麦のうまみ」は、まさにその好例ではないかと思うのです。

で、考えたのは、デザイン次第で淡いピンクやラベンダーなど、これまでビールのパッケージにはありえないと思われていた色を取り入れることもできるのではないかなあということ。そういった色を好む女性ファンを獲得することで、競合他社と差をつけることができそうです。

先日は、ピンクの缶のアサヒスーパードライが発売されたりと、どんどんカラフルになっているビールの世界。今後、どんな配色のパッケージが登場するのか、楽しみですね!

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