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TOEICとかの検定試験で英語が上達した人はいないってホント?

eyecatch

たまたま手に取った『英語教育、迫り来る破綻』という本に、英語が「検定試験で上達した人はいません」という識者の発言が掲載されていたのだが、そうなんだろうか。私、TOEICで英語が上達したと思ってたんだけど、錯覚だったのか?

江利川 はっきりしていることは、明治以来検定試験で上達した人はいません。

鳥飼 それを書かなきゃ。

江利川 ほんとに。そんな甘いものじゃないわけですよ。

鳥飼 そうですよね。

江利川 検定試験なんて、ある意味で一番の最短コースを歩こうとするでしょう。これがだめですよね。悩み苦しみ、難しいなと頭を抱えながら、自分はだめだと思いながらしか上達できないものを、TOEIC対策本をやれば点数は上がるだなんて。こんな安易に英語力が付きますか。

鳥飼 そんなんじゃないものね。

斎藤 そんな人いないね。

江利川 そんな人いないですよ。

2013年出版のこちらの本の巻末の座談会からの引用である。

Amazonの内容紹介はこちら。

内容(「BOOK」データベースより)
大学の入試や卒業要件にTOEFL等の外部検定試験を導入する案が、自民党教育再生実行本部や政府の教育再生実行会議によって提案された。しかし、もしそれが現実となれば、学校英語教育が破綻するのは火を見るよりも明らか。危機感を持った4人が、反論と逆提案に立ち上がった…。小学校英語教科化の問題点、白熱した座談会、関連年表なども収録。

「危機感を持った4人」とはこちらの英語の先生たちだ。

著者について
大津由紀雄(おおつ ゆきお)明海大学外国語学部教授、慶應義塾大学名誉教授
江利川春雄(えりかわ はるお)和歌山大学教育学部教授
斎藤兆史(さいとう よしふみ)東京大学大学院教育学研究科教授
鳥飼玖美子(とりかい くみこ)立教大学特任教授(大学院異文化コミュニケーション研究科)、国立国語研究所客員教授

怒涛の「そんな人いない」コールで、さっきから脳内でガンダムの「風にひとりで」が止まらないのだが、TOEICスコアアップや英検1級合格を目標にTOEIC公式とか旺文社の教材で勉強してきて、語彙がめちゃくちゃ増えたし、読解力もリスニング力もかなりアップした私としては、「いや、ここにいますよ」と言いたい。

使うものが検定試験の対策本でも、「悩み苦しみ、難しいなと頭を抱えながら、自分はだめだと思いながら」勉強すれば、上達はするんでないの?

少なくとも私は、検定対策の問題集を使って、ディクテーションしてシャドーイングしてサイトラして出てくる単語を暗記することにより、教材のみならず生英語もある程度理解できるようになってきた。

TOEIC公式問題集や英検の文単シリーズがなければ、そも教材選びの段階で躓いていただろうし。

とりあえず『ロイヤル英文法』読破する?それとも英字新聞とか『エコノミスト』『ニューズウィーク』とかの定期購読?絶対続かなかった自信がある。正解が分からないし、スコアアップとか合格とかいう短期的なゴールもないからだ。

で、そのくせ「本格的に英語勉強してる私」的なプライドだけは肥大していくのだろう。そして「明日はきっと」と思いながら、一生英語ができないままなのだろう。嫌だなあ。

ということで、学校教育の現場にTOEFLとかを導入することの是非は分からないが、とりあえず「検定=安易」ってのは、それこそ安易なんでないかなーと思ったので、取り上げてみた。TOEICとか英検ベースで勉強して、上達している実感がある人は、耳を貸さなくてもいいと思うよ。

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