難解な単語より単純な熟語の方が手ごわい?“make off with”の意味
英検1級過去問2014年度第2回リスニングPart2の“Seeds of Survival”が、いろんな意味で衝撃だった。
まず、知らない単語だらけで名詞にいたっては全く分からないにもかかわらず、何となく話が分かってしまったという点。
「○○の木はガンファセーアという動物と××な関係にあったがガンファセーアが絶滅しても滅びなかった。というのはグーチーという動物がうんぬん」
という具合に、色々穴だらけなのだが、○○は繰り返されるうち“black palm”と聞き取れるようになり、また「ガンファセーア」は“elephant-like”、「グーチー」は“rodent”(げっ歯動物)と説明されていたので、何となく絵が浮かんできた。
あと、文脈からすると、「××」のところはおそらく「共生」ではないかと推測。後で確認したところ、正解。××の部分は、“symbiotic”(共生の)という単語だった。
その他、以下の単語も知らなかったが、だいたい推測していた通りだった。
canopy 林冠
germinate 発芽する、成長する
disperse をばらまく
出典:2016年度版 英検1級 過去6回全問題集 (旺文社英検書)
唯一想像できなかったのが、“make off with”で、辞書で調べたところ「持ち去る」「失敬する」という意味だった。難解な単語より、この辺りの簡単な単語を組み合わせた熟語をいかに知っているかが、英文理解の鍵になるのかもしれない。
ところで、もうひとつ衝撃だったのが、「ガンファセーァ」(スクリプトで“gomphothere”であることが判明)なる動物の想像図がグロかったこと。
確かにゾウに似ているのだが、ゾウの鼻が上下にぱかっと分かれたような口の構造をしている。絶滅した生物なので、遭遇する心配はなさそうだが、こんなのが、ヤシの実を貪り食ってるところを見たら多分泣く。
他方、「グーチー」と聞こえた単語は、実は“agouti”だった。この動画では“Giant Yet Lovable Rodent”とされていが、うーん、“lovable”かなあ…。