never hear the end ofの意味(英検1級過去問2015年度第2回リスニングより)
今日のディクテーションのお題は、英検1級過去問2015年度第2回リスニングPart1(会話問題)の№1~8。
2015年度第2回も、望まぬ人物が上司になりそうで転職まで考える男性、テレビの通販CMを見て便利グッズを欲しがる奥さんとそれを馬鹿にするご主人、親友の犬にお気に入りの靴を噛まれてモヤモヤしている女性、知り合いの別荘が素晴らしかったからといって自分も欲しがる奥さんと現実的なご主人など、ネット上で相談スレッドが立ちそうな不穏なネタが満載だ。楽しい。
そんな英検1級2015年度第2回リスニングPart1の中から、分からなかった英語表現、知らなかった英単語・熟語を復習がてらピックアップしてみることにする。“Tell me about it”や、“never hear the end of”の意味など。
Tell me about itの意味
No.1で。もうすぐ経理部長昇進し、ボスになろうとするMargaretなる人物について語らう人々。以下、引用部分は断りがない限り英検1級2015年度第2回問題より。
男性が、
She’s so bad-tempered.
女性が
Tell me about it.
答える。“bad-tempered”は、「気難しい」という意味。“Tell me about it.”は、直訳すると「それについて教えて」だが、「わかるよ」「だよね」という意味もあるそう。
この会話の場合、女性はその後に「先日なんてこんなだったのよ~」と、Margaretが気難しいゆえの理不尽な体験を話していることから、「だよね」の方だと解釈するのが妥当かと。
ちなみに、理不尽な体験とは、「それ怒ること?」という状況で“jump all over (ひどく叱る)”されたこと。
never hear the end ofの意味
“never hear the end of”は、便利グッズの通販のエピソードに登場。
会話の冒頭、ある女性が、どんな野菜もカット、スライス、さいの目切り(dice)ができる万能調理器具をテレビのCMで見て、「ちょっとこれすごくない?」みたいなことを言っている。
例えばこんな感じの?
それを聞かされたご主人とおぼしき男性は、自分は懐疑的であることを示しつつ、最終的には「まあ欲しければ買えば?」と。しかし、奥さんは一転拒否。
No. Because if it breaks, I never hear the end of it.
“hear the end of”は、「~について二度と耳にしない」という意味。それに“never”がついて“never hear the end of”で「~について嫌というほど聞かされる 」という意味。
上の文を通して訳すと、「いえ。だってもしそれが壊れたら、それについて嫌というほど聞くことになるし」となる。おそらく、ご主人の「だから言ったのに~」「そういえばお前あの時も~」をブロックしたいのだろう。
なお、“hear the end of”には、「~のけりがつく」「~に終わるがくる」という意味もある。“never hear”なのに「ずっと聞かされる」ってどういうこと?と混乱したら、こっちのアプローチで考えた方がいいかもしれない。
今日覚えた英単語・英熟語
volatile 不安定な、変わりやすい、揮発性の
upbeat 楽観的な、上向きの
better off 「well off(富裕な、うまくいっていて)」の比較級
あと、いまいちよくわからないのが、“full percantage point”。どこかで「0.8とか0.9パーセントではなく本当に1パーセント」という解説を見たのだが、すっきりしない。これは今後の課題。