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ダブルラッセルとは?またトリコットとの違いは?

eyecatch

ダブルラッセルとトリコットの違い。カラーコーディネーター1級テキスト「自動車の商品色彩」でシート素材に使われるファブリックとして名前が挙がっている「ダブルラッセル」「トリコット」は、だいたい「ベロア素材(ベルベット調のファブリック)」と同義ってことでいいようです。

同じくベロア素材扱いの「モケット」が織物であるのに対し、「トリコット」と「ダブルラッセル」は編物(ニット)。編物には経編、緯編がありますが、両者とも経編に属します。編物は、織物より伸縮性があるので、起伏の大きいシートやボタン引きのシートに向いてます。

ボタン引きというのは、高級そうなソファなんかによくある、シート表面にくるみボタンを縫い付けて引き込み、窪みをつける加工のこと。80年代前半、洋風で豪華なイメージが喜ばれていたときにラグジュアリークラスの車のシートに採用されていたそうです。

テキストに、マルーン色のダブルラッセルのボタン引きシートの画像が載っているんですが、なんか淫靡というかペルシャ猫が似合いそうというかw あ、そういえば、80年代、リアウィンドウにレースのカーテンを付けたクルマをよく見たことを思い出しました。洋風=高級、お洒落っていう時代だったんですねーあの頃は。若い受験者の皆さんは、昔の応接間みたいなインテリアの車=80年前後 とご記憶ください。

あ、そうそう、今書いたのは、比較的高級な車の話です。エコノミーカークラスにまでベロアが拡大したのは86年ぐらい。それも応接間みたいな仕様ではなかったと思います。

さて、国産高級車のシート素材としてもてはやされ、その後一般に普及したトリコットとダブルラッセル。両者の違いは、その製法です。

トリコットは、編地を起毛してループを引っ張り出し、シャーリングして(刈りそろえて)パイルを作るという手法で作られます。80年頃に国産車のシート素材として全盛だったという「カットパイルのニット」は、おそらくこれのことだと思われます。

他方、ダブルラッセルは、2枚重ねた編地の間にパイルがあり、それを上下に切り開いて作るというもの。これは、織物のモケットと同じ製法です。トリコットより毛足の長いものが作れる模様。テキストには、「81年には、ソアラに米国製ハイゲージのダブルラッセルが採用された」(1級第2分野「商品色彩」公式テキストP.232)という記述があります。

以上、前回の記事で取り上げたモケットとあわせて整理しますと、

・テキストで「ベロア素材」といえばモケット、トリコット、ダブルラッセル 洋風で高級なイメージで、80年前後に好まれた
・モケットは織物、トリコットとダブルラッセルは編物(経編)で、編物の方が伸縮性が高い
・トリコットとダブルラッセルは製法が違う ダブルラッセルは、2枚の編地を使う
・トリコットは「カットパイルのニット」と表現されていることも

こんな感じでしょうか。自動車の色彩計画は、色彩のほかファブリック、塗料など取り扱う要素が多い上に、欧米の部と日本の部に分かれていたり、クラスによる違いがあったりしてかなり厄介ですが、こうしてひとつひとつ、もやもやする要素をつぶしていきたいと思います。次は、国産車の大まかな色彩の流れを整理するかな。

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