祝・日本初の色彩の商標登録!最初の2件はMONOとセブンイレブン

先日、妖怪ウォッチ×トンボのコラボMONO消しに関する記事(いた!ヨロズマートの妖怪ウォッチMONO消しゴムに潜む謎の影)を書いた段階では、まだ「欧州で色の商標として登録されていることでもおなじみ」としか言えなかったあの青×白×黒の3色が、日本でもとうとう商標登録された。
経済産業省が3月1日に「色彩のみからなる商標について、この度、初めて登録を認める旨の判断」をしたと発表。
「色彩のみ」というのは、ロゴタイプやマークなど特定の形と結びついていない色のことだ。
経産省プレスリリースの「別紙」PDF。今回認められたのは、トンボとセブンイレブンの2件。
セブンに関しては、こんなイラストがあるのでちょっと不安になった。商標法の趣旨からすると大丈夫だよね?
セブンイレブンのあのカラーリングが色の商標として登録されたけどこういうイラストはべつに怒られないよね→コンビニのイラスト #2 | 素材屋小秋 https://t.co/HWkawZsUaD
— 小秋【素材屋小秋】 (@koakisan) 2017年3月1日
思えば、音や動き、ホログラム、色彩のみなど「新しいタイプの商標」が認められる改正商標法が施行されたのが2014年5月。
色彩の商標を認める「特許法等の一部を改正する法律」の公布で何が変わるのか
出願受付開始が2015年4月1日で、色彩の商標は今年2月20日までに500件近い出願があったのだが、認められたのは2件だけ。同じく新しいタイプの商標である音の商標が、出願件数は同じぐらいにもかかわらず110件登録されていることを考えると、かなり難しいようだ。
受付開始直後の特許庁のプレスリリースを見ると、出願されている色の商標の1例がわかる。
新しいタイプの商標の公開商標公報が発行されました。(PDF)
これを見ると、色の商標の問題でよく例に出されるクリスチャンルブタンの靴底の赤なども出願されているのだが、登録には至っていないことが分かる。
また、イオンは赤紫一色、伊藤園は緑一色で出願しているのだが、単色の商標登録はやはり難しいのだろうな。
ちなみに伊藤園の「お~いお茶」は音の登録商標。