妖怪ウォッチ・トムニャンとジバニャンの配色の違いに見る日米の国民性?

予告通り、きょうは妖怪ウォッチのトムニャンの配色について。色の調和や、同じネコ系妖怪のジバニャンとの色の共通点について解説してみる。
ジバニャンの配色の解説はこちら↓
分析に使った色は、トムニャンの色は、「妖怪ウォッチ」新妖怪トムニャンが大好物の “チーズ味”のスティック菓子が登場ミャウ!の画像から拾った。
ちなみに、「デリシャスティック」はあまりコスパがよくないと思う。
それはさておき、トムニャンの配色。主要な色はこちらの通り。ボディの黄色(からし色)×白、耳の紫、腹巻の赤×青、しっぽの水色。
白を除く色の色相環上の位置はこの通り(Inkscapeのカラーホイール上の位置です)。
青と黄色が補色、紫と黄色が対照的な配色、青と水色がほぼ同一色相の濃淡。調和する色の組み合わせが何組か含まれているものの、全体的には、何か不安定さを感じさせる配色だ。
しっぽの色がもっと緑寄りだったら、赤と補色の関係になるので、もう少し安定して見えるのかもしれない。まあ妖怪なので、不安定なぐらいがいいのかもしれないけど。
緑寄りの水色というのは、ジバニャンのしっぽみたいな色だ。
それぞれ別に見た時には、単に「水色」と表現される色だが、並べてみるとずいぶん印象が違う。左がトムニャンで、右がジバニャン。ジバニャンの方が黄寄りの色だ。
同じく赤系の色も、ジバニャンの方が黄寄り。
一方、トムニャンの体の色と、ジバニャンの腹巻の色は、同一色相のトーン違い。
こうして並べてみると、トムニャンにははっきりした色、ジバニャンには比較的穏やかな色が使われていることが分かる。割と周囲の空気を読むことも多いジャポン妖怪のジバニャンと、我が道を行くメリケン妖怪のトムニャンの違いを、色でも表現しているのかもしれない。
なお、耳の内側だけは、全く同じ紫が使われている。