佐野研二郎氏東京五輪エンブレム騒動を振り返りつつ自作のロゴをさらしてみる
昨日発表された日経MJの2015年ヒット商品番付で、「五輪エンブレム」が「残念賞」を受賞してた。もちろん、アートディレクターの佐野研二郎氏がデザインした2020年東京オリンピックのロゴマークの盗用疑惑浮上から、取り下げまでの一連の騒動のことである。
いやー、思えば私の2015年8月は、サントリーのトートバッグの件もひっくるめて、佐野氏とその周辺のデザイナーの話題を観察しているうちに終わってしまったといっても過言ではないのだが、今やすっかり忘却の彼方といった感があるな。
最近人気だという新興ブランド米の銘柄として、佐野氏がパッケージデザインを手がけた「つや姫」の名前を見る機会があったので、ちょっと思い出したぐらいのもので。
改めて調べてみたところ、週刊新潮が10月8日号(10月1日発売)で、佐野氏のパラリンピックエンブレムの原案が、公表されていたものと全く異なるデザインだったとスクープしていたらしい。あれまあ。全然知らなかった。
◆ブログ過去記事紹介◆: 【緊急特集】「佐野エンブレム」のパラリンピック原案がヤバすぎ! https://t.co/edJ80KRyYy
— ヤシロタケツグ「デザインや」 (@yashiro_with_t) 2015, 11月 30
よくよく考えてみれば、あのオリンピックエンブレムが原案に修正を加えたものであるならば、対となるあのパラリンピックエンブレムも、修正後に考えられたと見るのが妥当だよな。パラリンピックの「P」がモチーフとは斜め上だったけど。階層構造おかしいだろ、それ。
ただ、コンセプトや元ネタはともかく、文字や既定の五輪マークとのバランスを考えつつ、展開性のある一対のデザインに仕立て上げたのは、やはりプロの業であるよなあと。
そう思うに至ったのは、自分でもエンブレムのデザインを考えてみたから。いやね、11月から一般公募(締め切りは2015年12月7日)と聞いて、応募してみようと思ったのよ。応募資格が2015年4月1日時点で18歳以上、日本国籍および日本国内の住民票を持つ外国籍の人で、経験や受賞歴は問わないとのことなので。
で、まず、オリンピックエンブレムのラフスケッチを何通りか描いてみたのだけど、それとセットになるパラリンピックエンブレムのアイデアが全くひらめかず。ましてや展開例、文字デザインまで考えるとなると、こりゃ1か月やそこらじゃ無理だわと。
しかも、私の考えたエンブレムのモチーフが聖火。改めて応募要項 をよく読んでみたところ、「聖火やメダルをアレンジしたもの」は審査の対象外だった。「T」の文字をアレンジして、Torch(トーチ)とTOKYOをあらわそうとしてたなんて恥ずかしすぎる。
せっかくだからさらしとくわ、もう。
ということで、自分の発想の貧困さと安易さに深く恥じ入るとともに、応募を断念。日本のデザインうんぬんは才能ある人たちに任せて、黙って素材屋稼業に専念することにしようと思った次第である。
そういえば、オリンピック関連のイラスト素材は、わが素材屋小秋にまだ1枚もないのであった。とりあえず、スケートボードとか、空手とか、追加種目の候補から描いてみるかな。
あ、ちなみにサーフィンのイラストはすでにあった。もしよろしければご活用を。