粉末(ABC)消火器のABCの意味とは?
1月19日は家庭消火器点検の日ということで、それにちなんで、素材屋小秋から消火器の無料イラストのご紹介。記念日の由来とともに、消火器の「ABC」の意味なども解説する。
家庭消火器点検の日の意味・由来とは?
「家庭消火器点検の日」とは、全国消防機器販売業協会が1991年に制定した記念日。日にちの由来は、1月19日=119と消防の119番通報をかけたもの。同じく「119」の数字が並ぶ11月9日には、すでに消防庁が「119の日」を制定していたため、この日が選ばれたとか。
このへんの経緯は、2015年1月18日放映のBS朝日「週刊記念日~この日何の日~」で語られている。全国消防機器販売業協会の前理事長さんによる、消火器の使い方のレクチャーもあり。
消火器の無料イラスト
消火器にまつわる記念日があるとは知らなかったので、素材屋小秋では、「防火対策のイラスト」として、火の用心や火事のイラストと共に、消火器のイラストをアップしている。
1月19日は家庭消火器点検の日ということで 消火器のイラスト #1 | 素材屋小秋 https://t.co/nGUbRxvTeO #今日は何の日
— 小秋【素材屋小秋】 (@koakisan) 2017年1月18日
「冬」のイラストという扱いになっているが、季節を問わず、火災予防や防災訓練関連の記事や掲示物、ポスターなどにご活用いただければと思う。
ABC粉末消火器の意味とは?
ただ、この消火器のイラスト、ちょっと問題がある。「消火器」で画像検索してヒットした画像のうち、もっとも消火器らしいと思った「ABC粉末消火器」というタイプをモデルに描いたものなのだが、その消火器が旧基準のものだったのだ。
ABC粉末消火器の「A」「B」「C」は火災の種類を示していて、Aは普通火災、Bは油火災、Cは電気火災という意味。ラベルに印刷されている三つの丸は適応火災表示マークといって、白はA、黄色はB、青はCの火災に対応できることを示していた。
が、2011年に施行された「消火器の技術上の規格を定める省令の一部を改正する省令」で、適応火災表示マークは、わかりやすいアイコンで表示されることになったのだ。
具体例はこちら。白、黄、青のカラーリングは残っているが、「A」「B」「C」の文字はない。商品名も「粉末(ABC)消火器」ということで「ABC」が括弧書きになっている。
ということで、実はうちのイラストは旧基準の消火器なのだが、遠目に見たところはあまり変わらないので、そのまま使用している。
あ、でも実際の消火器は、古くなったら交換しないといけないらしい。動画に登場する全国消防機器販売業協会の人の話だと、5年が目安だそうで。
今年は2017年で、適応火災表示マークの改訂が2011年なので、アイコンのないABC粉末消火器はおそらく交換する必要があるのでないかと思う。ぜひご確認を。