スポンサードリンク

『アップルのデザイン ジョブズは“究極”をどう生み出したのか』(編・日経デザイン)を読みました

eyecatch

『アップルのデザイン ジョブズは“究極”をどう生み出したのか』(編・日経デザイン)を読みました。

2012年に出版された本ですが、先日、たまたま図書館で借りた雑誌『日経デザイン』の広告で初めて知り、これまた図書館で借りたものです。日経デザイン2011年12月号の特集記事をもとに、加筆・修正を加えて作成されたものだとのこと。

通常、「デザイン」というとプロダクトの外観ばかりが取りざたされがちですが、本書の対象は、素材、部品、パッケージ、流通、店舗インテリア、広告、製品発表会にまで及びます。「アップルが仕掛けたデザインという魔法のすべて」を解き明かすのが目的だそうです。

結果、個々の項目の記述は薄くなってしまい、あまり興味の持てない項目もありましたが、iPhone4Sを分解して、外観とユーザーの触感を重視するあまり生産効率が無視されていることを解き明かすくだりや、iPod向けのアルミニウム表面処理の解説、1999年に行われたジョナサン・アイヴ氏(当時、工業デザイン担当副社長)のインタビューなどは、とても面白く読むことができました。

あと、印象に残ったエピソードは、

  • (日本の)国内メーカーの場合、1つの製品に対して1億円を超える金型投資をすることはまずない。しかしアップルの投資額は2桁違う
  • (アップルの店舗デザインについて)ジョブズ氏の承認を受けると、次の日にはアップルが借り切った倉庫に実物大の模型が作られた。そこからさらにディテールを検討し合い、その結果を基に正確な図面を作り直して提出する。このプロセスが何回も繰り返された

などなど。あのジョブズが強力なリーダーシップを発揮していたアップルだからこそ実現できたことなのかもしれませんが、製品の美しさとユーザーの使い勝手を両立させるという姿勢は、多くのメーカーにも見習ってほしいところだなあと思います。

ところで、思い描いたことは、何でも実現させてきたイメージのあるスティーブ・ジョブズ氏ですが、社員から猛反発をくらって頓挫した計画があることを、本書で知りました。

それは、制服。1981年にソニーを見学したジョブズは、三宅一生氏デザインのソニーの制服を気に入り、盛田さんの紹介で自社の制服のデザインを三宅氏に依頼したんだそうですが、アップルの社員には、制服という考えは受け入れられるものではなかったようで。

何でも「絆みたいなものがアップルにも欲しいと思ったんだ」とのこと。どこまで支配欲強いんだよ!という見方もあるかとは思いますが、私はジョブズも人の子だなあと思い、なんだか和んだのでした。

ジョブズファン、アップル製品ファンの方は要チェック
 ↓  ↓  ↓
アップルのデザイン ジョブズは“究極”をどう生み出したのか

今月の人気記事

コメントを残す

WP-SpamFree by Pole Position Marketing

サブコンテンツ

このページの先頭へ