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『おしゃれ上手の色彩手帳』(千々岩英彰/著)を読みました

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千々岩英彰さんの著書『おしゃれ上手の色彩手帖』を読みました。

最寄の図書館のWebサイトで、色彩関連の本を物色していた際に目にとまった1995年発行本。こう言っちゃ何ですが、いかにもゆる~い感じのタイトルの、しかも20年近くも前の本を、なぜ今手にとったのかというと、著者が千々岩英彰さんだったから。

千々岩英彰さんとは、武蔵野美術大学の教授で、数々の色彩関連の書物を著し、カラーコーディネーター検定2級テキスト(旧版)や、1級商品色彩のテキストの執筆陣に名を連ねている方です。

色彩心理学が専門で、テキストでは主に色彩嗜好調査や色のイメージ調査のデータに関する部分をご担当。また、1級商品色彩テキスト第1章「経営と色彩」は、まるまる千々岩さんの執筆によるものなんですが、これがなんとも味のある文章だなあとかねてから思っていまして。

「多分この人は面白い人に違いない」ということで、たまたま見つけた本書を借りてみたわけですが、これが予想通りでした。

本書は、化粧品のファンケルのコミュニケーション誌『エスポワール』に1987年から94年まで連載されたエッセイのなかから64回分を選んでまとめたもので、「生活を楽しく美しく彩るには色彩のどんなところに気をつければいいか」「色から人の心や世相が読めるのか」という問いに答えることを意識して書かれたとのこと。

連載が始まったのが20年以上前とあって、さすがにファッションやメイクの具体例は参考になりませんが(というか、自分の学生の頃ってそんな時代だったかと悶絶…)、多くは色彩の普遍的な側面の話で、今でも十分読み応えがあります。

カラーコーディネーター受験生にはおなじみ、日・中・台・韓の学生の色彩感感情の比較研究の裏話や、薬の色と薬効の関係、女性のワンピースの色のイメージ調査なんかの話も登場しますしね。

プライベートがちょこちょこ垣間見えるのも楽しいです。娘さんのウェディングドレスを娘さん奥さんと3人で選びに行ったり、娘さん夫婦の新居のためのカーテンは何色がいいか考えたり、TV番組は『新婚さんいらっしゃい』が好きだったり。

中でも爆笑してしまったのはこの一節。

私は家内に「この色、どう?似合ってる?」と聞かれたら、「似合っているよ」と答えることに決めています

そう答えないと、けんかになることが目に見えているからなんだそうですが、果たしてそれでいいのかとww

ということで、色彩学の権威が一気に身近に感じられるようになるこの一冊。カラーコーディネーター検定や色彩検定の勉強に疲れた時など、特におすすめです。

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