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兵庫県知事の「平清盛は画面が汚い」発言をふり返りつつ、<記憶色>の意義を再確認!

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初回視聴率21.4%という好調なすべり出しを見せた2013年のNHK大河ドラマ『八重の桜』は、映画用カメラで撮影されており、同作の専任ディレクター加藤拓氏によると「パッと見た瞬間にこれは綺麗な世界観だなというものにしたい」とのこと。

昨年、2012年のNHK大河ドラマ『平清盛』が「画面が汚い」とさんざん酷評されていた記憶が新しいだけに、「あ~やっぱり意識してるんだなあ」と思いました。

ただ『平清盛』の映像って、そんな汚かったですかね?NHK大河の時代劇ならこんなもんだろう、って印象だったのですが・・・

そもそも「画面が汚い」ってどういうことなんでしょう?言いだしっぺの兵庫県の井戸知事は、何が不満だったのか?あらためて、昨年1月当時のニュースから具体的な発言を見てみました。

抜粋しますと、

「鮮やかさのない薄汚れた画面」

「色がおかしくなったのかなと思うような画面」

「もっと華やかで、生き生きとして躍動感の溢れる清盛らしさを強調して頂くといい」

というもの。あと、「広島VS兵庫 知事合戦!大河「平清盛」の“場外戦”続く」という記事では、井戸知事の

「真っ青な瀬戸内海の色が出ていない」

という発言が採り上げられていました。どうやら画像の色がお気に召さなかった模様。

「観る人は何も時代考証学ぶために観てる訳じゃない」との発言もあり、どうやら史実に忠実な色より、「平安時代」「栄華を極めた人物」というイメージにふさわしい彩度の高い色を使ってほしかったというところでしょうか。

海の色については、同じく瀬戸内海に面した広島県の湯崎知事から「瀬戸内の海は翡翠(ひすい)色」と反論されていましたが、事実はどうあれ、井戸知事としては瀬戸内海は「真っ青」に再現されることが望ましかったのでしょう。

しかし、私はこの点において、井戸知事を批判する気はありません。

映像における色は、あくまでも被写体の色の「再現」です。この「再現」には大まかに二種類ありまして、ひとつは現実の色を忠実に表現するもの、もうひとつは、現実の色とは異なるけれども、見る人の記憶に沿った色を表現するものです。

記憶に沿った望ましい色のことを「記憶色」といいます。じつは、一般的に写真や映像における肌色や青空は、この記憶色が採用されていることが多いらしいんですね。

それを考えると、「現実にはない色=リアリティがない」とはならないわけで。井戸知事の他にも映像の色に不満を持った視聴者はいたようですし、NHKはもすこし柔軟性があってもよかったんじゃないかなあと思いました。

ただ、井戸知事の発言にも不適切なところがあるなあと。あくまでも自分のイメージと違うだけなのに「汚い」というマイナス評価を下してしまうのは、いかがなもんかな~という気がします。

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