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色相差だけで色彩調和は語れない!? 「中差色相配色」なのに調和して見えるコーディネート

eyecatch

前回のポスト「コーラル色とはどんな色?おすすめコーディネートからその魅力の本質を考える」で、コーラル(ここでは赤とオレンジの間ぐらいのビビッドな色と定義)と蛍光っぽいイエローが、中差色相配色なのに調和して見えるのはなぜか、という疑問を呈しました。

問題の画像をもう一度↓

https://www.pinterest.com/pin/53761789278749215/

「中差色相配色」とは、類似色相でもなく対照色相でもなく、その中間の位置関係にある色相の色どうしの配色で、「統一と変化のバランス」を配色調和の旨とする色彩調和論では、不調和とされています。

24分割の色相環でいうと、4~7離れた色相どうしの配色。コーラルは、色相的には、下の図のてっぺんの赤の位置に該当します。

そこから右へ、隣のオレンジを1として、4にあたる黄色から、7にあたる黄緑と緑の間の色あたりまでの色をコーラルと組み合わせたとき、その配色は中差色相配色となります。

つまり、1枚目の画像のようなコーラル×イエローのコーディネートは、中差色相配色に該当し、上記の基準からすると、不調和と分類されるわけです。

ただ、私には上記のコーディネートが不調和とは思えません。わが国の平安時代の貴族の衣装の配色「重ねの色目」など、伝統的な配色に中差色相が多く使われているので、民族的な理由によるものでしょうか? 

色相差4~7あたりの配色を不調和としたのは、西洋の色彩学者たちです。しかし、写真を撮った人や、Pinterest に写真をピンした人は、おそらく西洋の人なんですよね。

Pinterest には、他にも中差色相配色に該当する欧米のファッション写真が多数見られます。コーラルと、コーラルから色相環を左回りに4~7数えたあたりに位置するパープルの配色や

Source: esther.com.au via Jill on Pinterest

色相差4~5ぐらいの位置関係にあるイエローとグリーンの配色などなど。

Source: obaz.com via 小秋 on Pinterest

https://www.pinterest.com/pin/53761789278749221/

西欧の伝統的な色彩調和論がそもそも偏ったものであったのか、それとも人々の嗜好が変わってきたのか…いずれにせよ、色相差だけで色彩調和を語るのは無理があるのだなあということを実感した次第です。

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