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勉強必須!3分では分からないハラル(ハラール)認証の基礎知識

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ハラル認証
photo credit: Halalibo! via photopin (license)

日本における、ムスリム(イスラム教徒)向けの「ハラル(ハラール)」対応の広がりが「日経MJ」2月23日号で特集されていました。在日イスラム教徒や、イスラム圏からの訪日客に対して商品やサービスを提供するために、「ハラル認証」を受けた企業の例などが紹介されています。

例えば、昨年11月に日本で初めてハラル認証を取得した、宇都宮市の豆腐メーカーこいしや食品。ネットで調べてみたところ、こんなプレスリリースが見つかりました。

日本初&業界初!  こいしや食品(株)が「豆腐・油揚げ」にてハラル認証取得!

政府レベルでも日本製品の海外戦略として、あるいは訪日観光客への対応としてイスラム教の戒律で「許された食品」を意味する「ハラル」への対応が取り沙汰される昨今。世界遺産にも登録された【和食】の中心的な食材である「豆腐・油揚げ」のハラル認証取得は日本初であり、また5千㎡以上の工場全体が認証取得に至るというケースは国内最大級であることから、豆腐業界のみならず異業種を含め広く注目されています。

日経MJによると、同社では、豆腐の凝固に使用するゼラチンを、豚由来から魚由来に切り替えたとのことですが、このプレスリリースにある「工場全体が認証取得」というのはどういうことだろう?ということで、ハラル認証について調べてみることにしました。

ハラル認証を行う団体のひとつである一般社団法人ハラル・ジャパン協会によるハラルの定義は以下のとおり。

ハラールはひと言でも、意味として2つあります。1つはイスラム法で合法であること、そしてもう1つは健康的、清潔、安全、高品質、高栄養価であることです。従いまして、ハラール認証を受ける際には、イスラム法に乗っ取った基準をクリアする事はもちろんですが、工場や施設内は2つ目の項目もクリアしなければなりません。

健康、清潔、安全、高品質なんてのは、日本の工場では当たり前だったりするから、あんまり気にしなくていいんじゃないの?と思いますが、ここで問題となるのがイスラム法にのっとった基準をクリアという部分。

・ナジス(不浄なもの)に触れた機具を使用して製造されたもの

・全ての製造工程においてハラーム(不法)なものから分離されていないもの

はハラル食品認定されないらしいので、「ナジス」「ハラーム」を理解しておく必要があります。

「ナジス」に該当するもので、日本でもよく知られているものには、豚やアルコールなどがあります。しかし、そういった比較的分かりやすいものだけでなく、

・ハラームなものと混じったもの

・ハラームなものと直接触れたもの

これらもナジスとされるというので難しい。で、ハラームとは何かというと、上記ハラル・ジャパン協会のページには、

・ハラールであるか、ハラームであるかを決めるのはアッラーのみである。

・ハラールであるものは清浄、安全であること、人の普通の理解で良いものはハラールで、逆がハラーム。

と書かれています。難しい話になってきました(汗)

ただ分かるのは、豚由来の原料とアルコールを排して清潔を心がけていればオッケーという気軽な話ではないんだろうなあと。同協会によると、

ハラール認証を希望していて、ハラール化以前にナジャスの取り扱いがあった製造ライン、または屠畜場、飲食店等についてはハラール化する日程を定め、協会から派遣するイスラム教徒の立ち会いのもと、宗教洗浄を行います。

とのことで、設備を新設する必要まではなさそうですが、洗浄後もしっかり管理しないと、あっという間にうっかりハラームな何か(例えば、鶏だけどイスラム式のお祈りなしに屠殺されたとか、豚由来のものが混ざった飼料で育ったとか)が紛れ込んでしまいそうです。

ハラル対応は、企業にとって大きなビジネスチャンスではありますが、こと人の信仰に関わる問題。しっかり勉強して取り組まないと、痛い目を見るのではないかなあというのが、今日のところの感想です。

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