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おなかの赤ちゃんは光を感じるらしい。そして光を成長に役立てているらしいという研究結果が

eyecatch

『おなかの赤ちゃんは光を感じるか――生物時計とメラノプシン』 (著・太田 英伸)を読みました。生物時計の発達、人工環境デザイン、人工保育器の開発などの研究に携わっている、医学博士の太田英伸さんの著書です。

「光を感じる」というと、これは視覚の話だな、そういえば赤ちゃんっていつから目が見えるようになるんだっけ?と興味をそそられたので、借りてみることにしました。

タイトルの「おなかの赤ちゃんは光を感じるか」という問いですが、結論から言うと、これはYesだそうです。ただ、最初は、目ではなく、脳で感じるのだとか。

お母さんの目が光を捉えると、脳に信号が送られる
 ↓
夜間にメラトニンというホルモンが生成される
 ↓
メラトニンが胎盤を通じて赤ちゃんに伝わる
 ↓
赤ちゃんの脳にある視交叉上核(しこうさじょうかく・別名「生物時計」がメラトニンをキャッチする
 ↓
赤ちゃんは今が夜であることを知る

という具合に、お母さんが目で捉えた光の情報が、赤ちゃんに伝わっているという話なのですが、実験によると、このメカニズムは妊娠中期(20週ごろ)にはできている可能性があるとのこと。

赤ちゃんは、お母さんから光の情報を受け取って何をしているのかというと、自分の生活リズムを整え、体を成長させているのだそうです。

なので、お母さんの生活が昼夜逆転したり、不規則になったりすると、赤ちゃんの生活リズムも乱れ、成長が妨げられることに。低体重、早産、流産のリスクも高まるとのことで、これはもっと語られていい話じゃないかと思いました。

で、ここまでが赤ちゃんがお腹の中にいるときの話。では、赤ちゃんが、私たちのように目で光を感じるのはいつからか、という疑問についてですが、これに関わる物質が、タイトルにある「メラノプシン」。

メラノプシンとは、眼の網膜の「神経節細胞」に含まれる物質で、比較的最近の研究で存在が明らかになったそう。明暗の情報を、生物時計に直接伝える役割を果たしていると言われています。

うーん、色彩検定の勉強で、明暗の情報は杆体細胞のロドプシン、色の情報は錐体細胞の赤オプシン・緑オプシン・青オプシンと憶えた記憶があったのですが、そんなものがあったとは(汗)このへんの知識は、合格後もアップデートが不可欠ですね。

それはさておき、このメラノプシンが、妊娠35週頃にはすでに働いていることが、早産の赤ちゃんの観察から分かったそうです。平均的な妊娠期間は、40週ぐらいなので、お腹の中で、すでに目で光を感じる準備が整っているということになりますね。

ということで、かなりざっくりとまとめると、おなかの赤ちゃんは20週頃から脳で光を感じはじめ、35週頃からは目で光を感じる準備ができているということになります。

申し訳ないのですが、実験のプロセスや、詳細をまとめは手に負えませんでしたので、光と赤ちゃんの成長の関係について興味を持った方は、ぜひ本書を読んでみてください。

ちょっと難しいところもありますが、文章は簡潔でわかりやすく、赤ちゃんによりよい睡眠を提供したい、という著者の思いが伝わってきて、とても好感が持てました。

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