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就活生を持つ親の心構えと小学一年生を持つ親へのアドバイスが同じな件

就活
photo credit: Super Opening Live 2011 via photopin (license)

3月14日付の日経新聞を読んで、最近は「保護者向け就職セミナー」なるものがあることを知り、驚いた。

2017年春卒業の大学生の就職活動が3月から本格的に動き始めた。我が子の進路に気をもむ親は多いはずだが、関わり過ぎは禁物。自分たちの価値観を押しつけ、干渉が過ぎれば、企業の目には「自立しきれていない学生」と映りかねない。ほどよく伴走する「親子就活」を成功させるため、親世代に必要な姿勢とは――。

我が子の就活 ほどよく伴走
先回りは自立妨げ/心構え・マナー助言
2016/3/14付日本経済新聞 朝刊

就職情報のマイナビの調査(17年春に卒業予定の大学・大学院生3350人を対象に、2015年12月から16年1月まで実施)では、

「こういう仕事に就いてほしいという話を(親に)される」37.6%
「就職活動にプレッシャーをかけられる」30.2%

との結果が得られたと。いずれも前回より増えたという。就活の現実をよく理解せず、余計なことを口にする親はけっこういるらしい。

 「有名な会社にしなさい」「就職は地元にしなさい」「営業職はやめた方がいい」――。明治大学・就職キャリア支援センターが主催する保護者向けセミナーでは、就活中の“禁句”11カ条を示している。同センターの滝晋敏さんは「親が先回りせず、本人に考えさせることが必要」と話す。

「禁句11か条」には他に、

「会社説明会に一緒に行こうか」
「電話して詳しく聞いてあげようか」
「ダメならまた来年頑張ればいい」
「就活をやめてもいいんだよ」

などもあるらしい。ひー。しかし、親は関与しない方がいいのかというと、そうでもないらしい。同記事では、「就活中の我が子に親ができること」として、以下のようなことが挙げられていた。

  • 社会人としての基本のマナーや心構えのアドバイス
  • ビジネス向けの身だしなみの確認
  • 経済的な支援(交通費、外食費などで普段の生活ではかからないお金がかかるため)
  • 体調維持に手を貸す(今年の新卒採用のルールでは6月から選考が始まり、試験とも重なるため疲労しがち)
  • 労をねぎらう(決まらないことを責めたり、上から目線で助言したりしない)

また、人材コンサルタントの常見陽平氏は、親子就活で配慮すべき点をこう語ったという。

過干渉はもってのほかだが、今は就活を巡る環境が異なることを理解し、親も一緒に勉強する姿勢が大事だ。

 まずは子の話にとにかく耳を傾け、褒めることだ。「(自分の)強みも弱みも語れない」と悩む学生が多い。話をすると思考が整理され、新たな気付きが自己分析に生きる。最近は挫折体験を聞かれる。いつがその時期だったか親なら分かる。

 分析を深めるには中高生からの写真を一気に見返すといい。漠然とした記憶も写真を見て書き起こすと具体的になる。親も協力してほしい。

(2016/3/14付日本経済新聞 朝刊「子の話に耳を傾け、親も勉強」より引用)

なるほど、先回りせず、必要なときはメンタル面、物資面でサポートするというのが、就活生に対する親の望ましいあり方のようだ。

ところで、これらの記事を読んで、なんか既視感あるなーと思ったら、あれだった。最近、付録の妖怪ウォッチ目覚ましほしさに『小学一年生』を買ったんだが、それにこれまた付録としてついていた“小一パパ&ママ向けのお役立ちマガジン”『Hugkum(ハグクム)』という冊子。

これに尾木ママの「OYA・KOスクール」というコラムが掲載されているのだが、4月号のテーマは「小学校生活を親子で楽しむ3つのポイントを教えちゃう!」。

尾木ママは、今どきの一年生は、1学期から5時間授業を受けなくてはいけないので、子供たちは大変だとした上で、こう語る。

Point1「1人でできることはやらせて、一歩下がって見守りましょう。」

「宿題をやる」「時間割をそろえる」といった学校関係のことや、「1人で起きる」「着替える」といった生活に関することを「もう1年生だからできるわね」と突き放すのではなく、ママも一緒に考え、取り組んでほしいんです。それを繰り返す中で、自立心がゆっくり育まれていくの。
(中略)
気をつけたいのは、サポートを通り越して、ママが先回りしてやってしまうようなこと。例えば、時間割や連絡帳を見て、ママが持ち物を全部そろえちゃうとかね。
(中略)
できることは子どもにやらせて、ママはそれを一歩下がって見守るだけでいいんですよ。その感覚をまちがえないように、しっかりサポートしてあげてくださいね。

また、Point3「学校にはできるだけ足を運びましょう。」には、学校公開の日にわが子の様子を見て、「あれ?」と思うところがあってもそこは目をつぶり、がんばったところをたくさん誉めよう、みたいなことも書かれていた(ちなみにPoint2は「子どもに先生の悪口は言わないでね。」)。

うーん、就活生の子を持つ親へのアドバイスと驚くほど似ているな。で、思ったんだが、一歩引いて見守り、必要なところで手を差し伸べるというのは、子が就活生、小学一年生に限らず、常に親としての望ましい態度なのかもしれない。

「そんなこと言われても、親だって忙しいんだし、下の子もいるし、いつも一歩引いて見守ってなんていられない!うちの子トロいからつい手を出しちゃう!つい駄目出ししちゃう!」という向きもあるかとは思う。

しかし、その場合は就活にサポートが必要どころか、就活をする意思も能力もない人間が出来上がる可能性があるので、注意が必要だ。

ソースは私。うちの両親は過干渉も突き放しも程よいサポートもあったが、どの場面でどこにスイッチが入るか分からなかったので困った。

  • 体育の逆上がりや、家庭科のじゃがいもの皮むきは、両親そろってできるようになるまで徹底的につきあってくれた
  • 体育の跳び箱で6段が飛べるか不安だと話したら、母が「大丈夫、できるよ」と笑顔で送り出してくれた
  • 幼稚園の運動会の親子ダンスで、母が「動きがロボットみたいでおかしい」と駄目出し
  • 幼稚園の時、鼻血が大量に出て、怖かったので買い物に出た母を探しに行ったら「恥ずかしい」と言われた
  • 父が買ってきた算数パズルの問題が分からないと「馬鹿」と罵られた
  • 母に付き添われて医者行くと、母が先回りして体調を先生に説明
  • 給食が嫌すぎてじんましんが出た時、母が学校にかけあってしばらく弁当でもいいことにしてくれた
  • 親の不在時にかかってきた電話の用件を聞いていなかったことを「気がきかない」と責められる(当時小1、そうしろと教えられたことはない)
  • 母が出かけたとき、家で友達と遊ぶのに夢中で、赤ん坊の弟が泣いているのに気が付かずにいたら、「お姉ちゃんなのに何だ!」と父に殴られた(軽くだが、私は当時小1)
  • 漫画を描いていると褒められた
  • 夕飯の手伝いで野菜を切っていたら「あんたに任せていたらいつになるか分からない、もういい」と母に言われた
  • ざっと挙げるとこんな感じなんだが、まあ何だ、おかげさまで、とりあえず大学は出たものの、新卒社員として就職することなく、現在までイラスト描いたりしながら、非正規ライフをエンジョイしております。うーむ、褒められたところは伸び、Disられたところは潰れているな、見事に。

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