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観光大国にはほど遠い!日本の「おもてなし」が大したことないかもという話

日本の街
photo credit: Shinjuku - Tokyo via photopin (license)

インバウンド旋風だ爆買いだ訪日外国人の数が過去最多だということで、景気のいい見出しを目にすることが多い昨今。なんでも、政府観光局が発表した今年2015年の1~7月の訪日外国人客数は、1105万8300人(推計値)で、前年同期比46.9%増と過去最高のペースだそうで。

で、思ったのが、あれ?日本ってこのまま観光で食べられるようになっていくんじゃない?ということ。オリンピックだって開催されるんだし。「おもてなし」の国だし。

しかし、日経MJ9月7日号の紙面に、そんな甘いもんじゃないよ!と喝を入れるような記事が載っていた。

元ゴールドマンサックスのアナリストで、現在、小西美術工芸社の社長さんであるデービッド・アトキンソン氏のインタビュー。『新・観光立国論』などの著作がある方だ。

アトキンソン氏いわく、

観光大国になる上でおもてなしの優先順位は高くありません

と。

しかも、

日本人が思うほど、外国人は日本のおもてなしがすごいとは思っていません

とバッサリ。そ、そうか…ではどういうところがダメなのかというと、氏が指摘したのは、例えば、観光地でごみを捨てる場所や、座る場所が少ないこと。椅子を置かない理由が、ホームレスがたまるのを避けるためというのであれば、その点対策すべきだろうと。

確かに、観光地だけじゃなく、街なかにも座るところが少ない。座ろうと思うと、店に入るしかなかったりする。

で、高いお金を払って飲みたくもないものを飲んで。それで、会計時に折り紙細工とかもらって「おもてなし」とか言われてもなんだかなーって感じだよな、そりゃ。

そして、アトキンソン氏は、

中国人は観光客というより、買い物客だし、ビジネスです

とも。一人で炊飯器10個も20個も要らないでしょ、と。確かに。よくよく考えてみると、多くの中国人訪日客は、日本という国ではなく、近場で安くて優秀な家電や衛生用品が買える場所に魅力を感じているだけだったりするんだろう。

だとすると、例えば、すぐお隣の国がより優秀な製品を開発したり、円がまた高くなったりしたら、あっという間に足が遠のきそうだ…観光立国という意味では、彼らは当てにできないってことだ。

では、日本が観光で食べてくには今後どうしたらいいの?って話ですが、アトキンソン氏は、観光支出の多い国からのインバウンドを増やす必要があると。

例えば、オーストラリア。オーストラリアからは、どこに行くにしても遠いので、かの国の人は出かけた先で長期滞在する傾向にあるのだとか。

しかし、それにふさわしい場所が日本にあるか?

アトキンソン氏は、この点「ない」と明言はしていないものの、

「熱海なんかもったいないですよね」
「日本にはビーチは多いが、ビーチリゾートはない」

として、大手ディベロッパーが、「観光資源の豊かな地方」に投資をすることを提唱している。

地方の観光資源への投資については、同じ紙面に載っていたもう一本の記事、NAC(ニセコアドベンチャーセンター)代表のロス・フィンドレー氏のインタビューが参考になりそうだった。氏は、「世界一の雪」を活かして、ニセコに年間14万人超の外国人観光客を呼び込むきっかけになった人。

フィンドレー氏いわく、

「(日本の)多くのスキー場のホテルはビジネスホテル程度

と。長期滞在を楽しむための投資がされていないと指摘しています。

しかし、そう言われても、「長期滞在を楽しむ」ってどういうことなんだろう?この点を、日本人で理解している人は少ないと思うので、ここは外部の人をコンサルタントに迎えて、どんどんアドバイスを請うた方がいいのかもしれない。少なくとも、お土産店を免税にして、「おもてなし」を唱えているだけじゃダメなんだろうなあ。

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