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本の目利きが1週間に1冊だけ紹介。センスがないなら銀座の森岡書店に学べ

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古い本
※画像はイメージです

クリエイティブな仕事をしている人、知的で趣味のよい人や、丁寧な暮らしをしている人を見ると何だか心がざわざわして、ついついアラや突っ込みどころを探してしまう。

同じような性癖の人は、結構いるんでなかろうか。そんなところへ現れたのがアートディレクターの佐野研二郎氏で、エンブレム騒動があんなに盛り上がった原因のひとつは、そこにあるんではないかと思うんだけど。

しかし、時に圧倒的に知的で趣味がよく、ひたすら感心するしかないという場合もある。日経MJ 9月16日号2面で見かけた「一冊の本を売る書店」森岡書店もそのひとつ。2015年5月に銀座にオープンした書店で、新しい本の売り方で注目を集めているらしい。

「一冊の本を売る書店」とは?

「一冊の本を売る」とはどういうことかというと、店頭に1種類の本しか置いていないということ。1週間に1冊だけ、店主の森岡督行氏が「売りたい、売れる」と思った本を、見せ方にこだわって紹介するという。

具体的には、店内中央のテーブルに20冊ほど本を置き、その周辺や壁面に関連のアートや製品を並べるというもの。

例えば、資生堂の花椿マークを手がけた山名文夫の『体験的デザイン史』を販売する週は、壁面に大正から昭和期の広告デザインが壁面にかけられ、当時のメイクアップ用品のレプリカが飾られたとか。

新装復刻版 体験的デザイン史

アートギャラリーで関連の本を売ってるのとは異なり、あくまでも本が主役。写真を見たところ、古い建物を活かし店内の奥に、アンティークっぽいレジ台が鎮座していて、ちゃんとお店感がある。

また、日経MJで紹介されていた、同店のこれまでの企画が魅力的。この店主のレコメンドを本選びの指針にすると、センスよくなれるかもしれないと思ったので、紹介することにする。

これまで森岡書店で販売されてきた本

インテリアスタイリストでfu‐chi web主宰・小沢典代氏の『一緒に暮らす布』。このときは、刺し子や型染めなど布製品をディスプレイ。

一緒に暮らす布

『PUNK』は、アート界、ファッション界に熱狂的ファンを持つという刺繍アーティスト・沖潤子氏の初作品集で、4000枚の写真を収録。本書が採り上げられた際には、店内奥の壁に、沖氏の手による巨大なタペストリーが展示された。

PUNK

インテリア誌『PLUS1 Living』の連載や、イベント等で人気のフラワースタイリストの平井かずみ氏の『ブーケとリース』は、加藤新作氏撮りおろしの写真集。この時は、販売する際には、店内の至る所にブーケ作品が飾られたそう。

ブーケとリース

店主の森岡氏のインタビュー記事を見つけた。後編で、店内のインテリアが詳しく見られる。

古いビルから始まる一冊の本の物語 ―「森岡書店」森岡督行さんに聞く、“一冊の本を売る書店”とは[前編]

ちなみに、森岡書店の場所は銀座一丁目の鈴木ビル1階。昭和4年竣工、東京都歴史的建造物に指定されている建物で、写真家の土門拳、グラフィックデザイナーの山名文夫、河野鷹思、亀倉雄策らが参加した「日本工房」が入居していた場所だ。

そのDNAを受け継いでデザイン関連の書籍を紹介していくのだろうか。日経MJが森岡氏に聞いたところ「今のところ収支はとんとん状態」らしいが長く続いてほしい。

英語でも紹介されていた。この記事の写真では、周辺の街並みもよく分かる。また、ロゴデザインや、ノベルティについても紹介されているんだけど、これがいちいちセンスいい。

A Single Room with a Single Book – Morioka Shoten

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