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『著作権で迷った時に開く本 Q&A イラストレーターのための法律相談』(著・藤原唯人)を読みました

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行きつけの図書館でたまたま見つけた『著作権で迷った時に開く本 Q&A イラストレーターのための法律相談』(著・藤原唯人)が、ものすごくお役立ちだったので、今日はそのレビューと感想を。

本書は、弁護士の藤原唯人さんが、イラストの制作、受注の場面で問題になりがちな著作権の知識を、Q&A形式で解説したものです。

  • 写真をトレースしてイラストを描くことは許されるか
  • パロディは法的にOKなのか
  • どこまで似ていたら盗作と言われるのか
  • 著作権を譲渡してしまったら、あとは他人が作品をどうしようと何も言えないのか
  • 絵の技法を真似したら訴えられるのか

などなど、絵を描く人であれば、プロであれアマチュアであれ、抱いたことがあるであろう疑問を、裁判例などひもときながら、解きほぐしてくれています。条文の趣旨から語られていますので、それなりに骨はありますが、登場する事例が絵やデザインに特化していますので、クリエイターさんにはとっつきやすいかと。

私が、特に読んでよかった!と思ったのは、イメージキャラクターを納品したところ、クライアントが作者の意図に反したキャラクターの性格付けを勝手にしてしまった、というQ&Aでした。

例えば、かわいいけれどドライな性格という設定で制作したキャラクターが、クライアントの手にわたった途端、「今日はいいお天気でしゅね☆」なんて口調にされちゃったような場合だと思うんですが、これ、著作者はどうすることもできないんだそうです。

キャラクターの絵柄を勝手に変えられた!という場合には、作者は著作権法にもとづいて「やめろ」と言えますが、背後にある設定やアイデア、例えば好きな食べ物や、性格、特技などは、著作権の保護の対象ではないらしいんですね。

ただ、このような事態を予防することはできます。それは、契約の段階で、クライアントの合意を取り付けておくこと。できれば、契約書を作って「ここは変えないでね」という条項を盛り込んでおくとよいそうです。

本書には、契約書のひな型も載ってます。魂を吹き込んだ作品が、不本意な使われ方をされて泣き寝入りしたりすることがないよう、クリエイターの皆さんは今すぐご一読を

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