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訪日ユダヤ教徒の皆さんの食事どうする?「コーシャ(コーシェル)」対応という飲食店の課題

eyecatch

コーシャ
photo credit: IMG_5889 via photopin (license)

ベジタリアン、イスラム教徒、ユダヤ教徒など、思想や信仰上の理由で、食べられるものに制限のある訪日客への対応が課題となっています。

8月14日発行の日経MJ第1面では、動物性の原料不使用のラーメンや、ムスリム向けの「ハラル(ハラール)」食、ユダヤ教の決まりにのっとった「コーシャ」のお弁当などを紹介。飲食店の取り組みと実現への難しさを伝えています。

「難しさ」というのは、単に「コレとコレは禁止」というような単純なものではないからなんですよね。

ハラル食については、2015年2月23日号でも特集されており、以前、別ブログに記事を書いたことがあるんですが(勉強必須!3分では分からないハラル(ハラール)認証の基礎知識)、本当に信者の方に安心してもらおうと思えば、キッチンや製造ラインの改修から必要なぐらいハードルが高いです。「豚肉使ってないからOKっしょ?」という話ではありません。

そして、私は今日初めて知ったのですが、ユダヤ教の食事規定「コーシャ(コーシェル)」も、かなり制限が多いです。

  • 肉食獣や猛禽類はダメ
  • 草食動物でも割れたヒヅメがあって反芻するものでなければダメ(すなわち豚はダメ)
  • 自然死した、他の獣の攻撃や狩猟で死んだ生き物はダメ
  • ショヘート(屠殺専門家)により苦痛のない方法で一瞬に処理されてなければダメ
  • 血を飲むのはダメ、血抜きをしていない肉もダメ
  • ウロコとヒレのない魚介類(イカ、タコ、貝類など)はダメ
  • 肉と乳製品を一緒に使ってはダメ
  • 調理場はラビ(ユダヤ教の指導者)が監修

(参考:イスラエル・ユダヤ情報バンク:ユダヤ教━ユダヤ教の食事規定「コーシェル」

これを守るとすると、日本の普通のレストランで出される食事は全面的にNGとなってしまいます。

そのため、日本では珍しいラビ監修のコーシャのレストラン「キングファラフェル」(東京・南麻布)には、外資系のホテルから弁当の大口の注文が入り、時には京都まで発送することもあるのだとか。

キングファラフェル

http://www.kingfalafel.com/

ということで、コーシャ対応の飲食サービスを展開すると、ある程度の需要が見込めるようなのですが、上記の条件を満たすのは至難の業ですよね…。

しかも、コーシャにそれほど厳しくないユダヤ教徒の場合、「肉を使わない野菜と魚の料理なら比較的向いている」(日本ユダヤ教団のラビ、デビッド・キュニンさんが日経MJの取材に答えて)という話なので、ビジネスのことを考えると、ベジタリアン対応ぐらいにとどめておくのが無難かもしれません。

そうすれば、インド人の3割、英米人の1割、台湾人の1割を占めると言われるベジタリアン需要を取り込みつつ、畜肉を扱っていないということで、イスラム教の人にも安心して利用してもらえますし。

ただ、問題は、2020年の東京五輪も終わり、現在ほどの訪日客が見込めなくなった後のことなんですよね。その間に、日本人にもベジタリアンが増えるといいんですが、どうだろうな。

ちなみに、私は炭水化物が避けられればOKという主義で、肉はいくら食べてもOKと考えており、むしろ外食時には肉が食べたいという人間なので、好き好んでベジタリアン食のレストランに行くことはないような気がしてます。

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