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日本で結婚式挙げる外国人増加?しかし「インバウンド婚」キタ!と早まるなかれ

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日本で結婚式を挙げる外国人カップルが増えているとのこと。日経MJが、その現象を「インバウンド婚」と名付けて6月20日号で特集。

フォトウェディングなどにお金を惜しまず、休日にこだわらず、さらに日本国内旅行も兼ねることの多い外国人カップルの結婚式は、日本のウェディング業界や観光業界に希望を与えているらしい。

現在、アジアは海外ウェディングブームのまっただ中で、日本では沖縄が人気とのこと。日経MJが沖縄県に問い合わせてみたところ、県内でフォトウェディングや結婚式を挙げたカップルの10組に1組に相当する1,458組が外国人だという。

うーむ、これはインバウンド婚の増加の根拠になるのだろうか…いつからいつまでのデータか示してくれないと困ってしまうし、そも沖縄に住んでる外国人も含んでいるんじゃないのか?

ただ、MJの取材によると、少なくとも「日本での挙式がブーム」「ステータス」「帰って自慢できる」と考える外国人はいるようだ。

紙面には、沖縄で挙式中の台湾人や香港人カップル、軽井沢や都内でフォトウェディング中の中国人カップルや、ハワイからやってきた日系人カップルなどが登場(ハワイ挙式に行く日本人が多い中、なんだか不思議な感じだ)。

そのうち、沖縄の台湾人カップルと、香港人カップルは、日本のウェディング会社のきめ細やかなサービスを気に入ってくれたようだ。

香港の人はこのような趣旨のことを話した模様。

新婦が歩くときにドレスの裾を持つ、記念撮影の場所へサッと案内する……。とことん尽くす日本式サービスは「すごい」

一方、挙式の後、ビーチに移動して記念撮影中の台湾人カップル。

この日は炎天下。沖縄ワタベウェディング(那覇市)のスタッフが日傘やおしぼりをさりげなく差し出す。「本当に温かいおもてなし。帰ったら『海外で結婚するなら沖縄で』と友達に言うわ」

「炎天下」「結婚式」「写真撮影」と来たら、参列者へのおもてなしも気になるところだ。いや、「不幸な結婚式」まとめとか読んでると、スタッフに手厚くケアされる新郎新婦の撮影会と、炎天下もしくは荒天の中ノーガードでそれを見学させられる親族・友人という図式がけっこう見られるので、ついつい心配になってしまう。

それはともかく、この記事を読んで気になったのは、今後、日本で結婚式を挙げに来る外国人が増えた時、彼らが感動するような「日本式サービス」を、ウェディング会社が提供し続けることができるのかということだ。

なんでそこに疑念を抱いたかというと、台湾の日本語翻訳家で、日本のコスメや市販薬に詳しい鄭世彬氏が、著書『爆買いの正体』で、訪日外国人(特に中国人)を意識するあまり、残念になってしまった日本の店舗の現状を憂えているのを読んだから。

氏が指摘しているのは、主に次のような事項。

  • 爆買い対象の「神薬」中心のドラッグストアの品揃え
  • 中国人店員をあてがわれ、その店員の接客が適当
  • 中国語の店内表示が大陸で使用される「簡体字」のみでしかも間違ってる
  • インバウンド専用のカウンターでの対応
  • 変に「日本」を意識した訪日外国人向けのおみやげ品

日本人が体験しているように買い物を体験し、故郷の人たちに先駆けて日本の新商品をゲットしたい台湾人にとっては、これらは非常ながっかり体験であるようだ。いや、ターゲットとされてる中国の人だって不愉快だろうよ。

そういえば、2015年9月にオープンした松屋銀座店の外国人向け化粧品フロアがひどいなと思ったんだが、あれはまだあるのだろうか。

本館の化粧品売り場から矢印で誘導され、裏口から出てようやくたどり着くという、駐車場の2階という立地で、取扱いがあるのは資生堂、クレ・ド・ポー ボーテ、SK-Ⅱ、DHCの主力商品のみ。これはひどい。

これと同様に、日本における外国人の結婚式に、変なカスタマイズがなされないことを祈りたい。「インバウンド婚」という名が冠せられることによって、とにかく顧客の言語圏の人間を担当につけるとか、外国人受けしそうな日本ぽさを取り入れるとか、間違った方向の「おもてなし」をする会社や自治体が出現しそうで、嫌な予感がする。

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