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「スツール60」で知られるフィンランドの代表的建築家兼デザイナーのアルヴァ・アールト(アアルト)さんは何故に天才と呼ばれるのか

eyecatch

スツール60
photo credit: Monkey pants via photopin (license)

3回続けてフィンランド展ネタです。これで締めます(多分)。

兵庫県立美術館で3月10日まで開催されていた『フィンランドの暮らしとデザイン - ムーミンが住む森の生活展』では、フィンランドを代表する建築家/デザイナーのアルヴァ・アールト(「アアルト」という表記も見かけますが、この展覧会では「アールト」でした)がデザインした椅子や照明器具の実物を見ることができました。

アールトさんが、どのぐらいすごい人かといいますと、建築やインテリアのデザイン史には必ず登場しますし(カラーコーディネーター検定2級テキストにも載ってます)、母国フィンランドではお札の肖像画になったこともあるほど。

肖像写真や代表作の写真を、こちらにまとめましたので、ご参考ください。
アルヴァ・アールト|試験に出る色彩用語

しかし、そんなすごい人の作品だというのに、フィンランド展で実際に見ても、

「おお!これがあの!!」

とはならなかったんですよね。というのも、どれもどこかで見たような感じがするものばかりで・・・例えば、上記のページでも写真付きでとりあげている、1933年にデザインの「スツール60」を見た亭主は、こう言いました。

「昔バイトしてた本町のレストランのウェイティング用の椅子がこれだった!」

で、同じ店でバイトしてたことがある私も、「ああ、あったあった!」と。丸い座面と曲木の脚で、重ねられる椅子が、当時、その店には確かにあったんですよ。

そして、その店でその椅子を見たときにも、別に珍しいとは思わず・・・おそらくすでにあちこちで同じようなものを見て、木製のスツールといえばこんな、的な認識に至っていたものと思われます。

でも、そのへんの店や公共施設で、日本では1脚2万円は下らないスツール60(アルテックという会社から出ているもの)が使われているとは考えにくい。多分コピー商品の類なんだろうな、ということで、試しに「スツール60風」で検索してみました。

そしたらイケアで、999円でそれっぽいのが売られているのを発見。 

デザイナーズ家具・雑貨通販の「Scope」さんのサイト内にあるスツール60のページにも、「正直なところ機能的に代用できるスツール60っぽい商品は世の中には山ほどあります」とあります。やはりあちこちでコピーされているようですね。

で、こうして考えてみると、やっぱりアールトさんはすごいってことになります。皆がこぞって真似したくなるような、量産できて使いやすく、親しみやすいデザインのものを作りあげてしまったわけですから。

誰がデザインした製品か?

なんてことには特に頓着しない人々の生活にも、すっと入り込んで溶け込んでしまう・・・すぐれたデザインとはそういうものだったりするのかなあ、なんてことをしみじみ考えさせられました。

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