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塩系インテリアとは?アイリーン・グレイの別荘E-1027が参考になるかも

eyecatch

塩系インテリアとは?インテリア写真の共有サイト「ルームクリップ」に「塩系」という言葉が登場したのが、約1年前。「塩系」の定義は、様々であるようだが、7月22日付の日経MJに登場した、塩系インテリアの実践者によると、

白やグレーなど押さえた色調で、飾り過ぎずさっぱりさせた部屋を『塩系』と呼ぶのが流行っている

とのこと。この方、43歳の会社員なのだが、自宅のダイニングは、壁が白い漆喰で塗られ、カーテンは淡いベージュのリネン素材、テーブルはトタン。白を基調としたモノトーンで統一されている。

家具や家電はなるべく置かず、生活感を感じなくする一方で、廃材や植物を取り入れて「ちょっとしたスパイスを自分らしく利かせる」のが塩系のポイントなのだそうだ。

ルームクリップで「塩系」で検索したところ、なるほど、真っ白なだけ、モノトーンなだけというインテリア画像は少ない。

「塩系」に関する部屋のインテリア実例の検索結果 | RoomClip(ルームクリップ)

白を大きな面積で用いつつ、木やコンクリート、金属、グリーンなどを活かしたDIY要素のある部屋が、「塩系」の主流である模様。「男前」「北欧」「ハンドメイド」「セリア」などのキーワードと親和性があるようだ。

yukaさん(@yuka_setsu0527)が投稿した写真

ただ、木とかグリーンが大面積を占めるようになると、「塩系」という言葉が似合わなくなるような気もする。その点、以下に紹介するようなインテリアはどうだろう。Pinterestをあさっていてたまたま見つけた建築家・家具デザイナーのアイリーン・グレイの別荘「E-1027」だ。

内装や家具は基本モノトーンだが、一部青く塗られた間仕切りや、壁面の絵、ラグなどがアクセントとなっている。

ちなみに外観はこんなね。

アクセントとなっている壁の抽象画は、先日、上野の国立西洋美術館を含む17建築が世界遺産入りしたフランスの建築家、ル・コルビュジェによるものだ。

休憩中?のコルヴュジェ。先生、人ん家でくつろぎすぎ。


しかしこのコルビュジェの壁画は、アイリーン・グレイの望んだものではなかったようで。「E-1027」は、彼女が恋人と自分自身のために建てた別荘だった。完成は1929年。しかし、1932年に二人は別れ、別荘は元カレに残された。

そして、元カレの招待でE-1027で休暇を過ごすようになったのが、友人のコルヴュジェ夫妻。コルヴュジェは、1938年から1939年にかけて壁画を描いた。彼は、グレイへの「ギフト」と言っていたようだが、グレイの目には破壊行為あるいは復讐と映ったという。

グレイ本人もパリでコルビュジェと交流があり、E-1027はコルヴュジェのメソッドを取り入れて作られたという話なのだが、まあ何かがあったんだろうな。

ちなみに、グレイ自身は1976年に98歳で亡くなったのだが、E-1027を譲り受けた元カレは1956年に60代前半で死亡。

E-1027を手に入れたいと願っており、その近くに自身の別荘(世界遺産入りした「カプマルタンの休暇小屋」)を建てたコルヴュジェは1965年に近所の海で溺死。結局、E-1027を購入したのは、コルビュジェの友人のスイス人ディーラーだったのだが、その主治医はモルヒネ中毒で、後に殺されている。

というのは、The House That Love Built— Before It Was Gone | The New York Timesで知った話なのだが(英語記事だけど、なぜか全裸で壁画を描くコルビュジェ先生の画像は必見)、同記事によると、アイリーン・グレイは悪名高いアレイスター・クロウリーと交流があったとか。

うーむ、塩系インテリアのヒントとしてどうぞ、っていうつもりで紹介したアイリーン・グレイの別荘なのだが、いろいろ因縁がありそうで、全然さっぱりしない話になっちゃったな。不覚。

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