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駅で迷うのはあなたのせいではないかもしれない—『駅をデザインする』の感想

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知らない場所に行くことにものすごくストレスを感じる。理由として、電車の乗継ぎが分からないとか、目的地の最寄り駅に降り立ったものの、どこから出たものかが分からないということを挙げることができる。

なぜか目的地から最も遠い出口から出てしまったり、ひどい時には、乗継ぎであるにもかかわらず改札から出てしまい、切符を買い直さなければならなかったということすらあった。

なので、最近は事前に乗り換えルートや目的地に近い出口をしっかり頭に叩き込むようにしているのだが、それでも混乱することがある。

例えば、昨年末の東京出張の際の品川駅での体験。エキュート品川で時間をつぶしたかったので「南口から出るべし」と記憶していたのだが、ホームに降り立った瞬間、それが右方向なのか左方向かが分からなかった。

結局、しばらくホームをうろうろして、ようやく案内表示を発見したのだが、あのときの不安感といったら。ちなみに、北口改札から出ちゃうと、エキュートには行けないので、ご注意を。

品川 南口

で、そういった体験をする度に、私は自分を責めていた。方向感覚が悪いのか?下調べが足りないのか?それともすぐにパニックになる性格のせいか?

しかし、『駅をデザインする』を読んで、考えを改めることにした。悪いのは私ではなく、分かりにくい駅構内のサイン、ひいては駅の構造のせいなのだ。

この本は、営団地下鉄(現東京メトロ)のサイン計画設計者を31年にわたって務め、数々の公共空間のサインシステムのデザインを手がけてきた赤瀬達三氏の著書。2013年刊行の『サインシステム計画学: 公共空間と記号の体系』を、一般向けにわかりやすくしたものだ。

そうそう、『サインシステム計画学』には、以前挑戦したのだが、「昔の東京の駅ってこんなに分かりにくかったのか」レベルの理解しかできなかった記憶が。難しいと思ったら、博士論文がベースだったらしい。

『サインシステム計画学: 公共空間と記号の体系』(著・赤瀬達三)を読んでます

その点本書『駅をデザインする』は、写真や図版の比率が高く、文章も平易で理解しやすい。優れた駅の空間構成やサイン計画はどんなものか、逆にダメな駅のどこがダメなのかがよく分かる。

で、分かったのは、赤瀬氏らの尽力により、日本国内の駅もかなり分かりやすくなったのだが、残念ながら、まだまだダメな例がたくさんあるということ。

特に、最近地下5階に移転した東京東横線渋谷駅なんかは、怒りを覚えるレベルの出来らしい。まあ、渋谷の街全体が再開発されているという事情もあるらしいのだが、2020年まで我慢してくださいって、ちょっとひどいよな。

渋谷駅の不便な乗り換え、6年の我慢で解消へ

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