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津波警報の配色・色調の改善への取り組みに思う、「緊急時に役立つ色彩」を意識することのこれだけの重要性

eyecatch

瓦礫の撤去
photo credit: Airman helps remove debris in Japan. via photopin (license)

昨日3月11日、午後2時46分に勤務先で黙祷が行われました。

東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)から2年。大災害などの非常時に、色彩って何かの役に立つんだろうか…なんて考えながらもカラーコーディネーター2級、1級を取得してきたわけですが、昨日ふと気がついたことがあります。

色彩には、ものの区別を助けたり、危険や安全を知らせたりする「識別性」という重要な機能があるではないですか!

カラーコーディネーターの教科書では、色彩の機能には、大別して「識別性」と「情緒性」の二つがあると解説されます。「識別性」は上記のとおり。他方、「情緒性」は快適な環境を作り出すのに役に立つ性質ということなのですが、私は後者の方にばかり着目していたのでした。まったくもってうっかりしています。

ということで、今日は緊急時に役立つ色彩について。まず思い至ったのが地図を使った津波速報です。警報・注意報の別に日本地図が色分けされているやつですが、あの速報地図は、果たして誰にとっても見分けやすいものになっているのでしょうか?調べてみました。

で、分かったのですが、東京大学と、カラーユニバーサルデザイン機構(以下「CUDO」と表記します)が共同して、「見分けやすい津波警報の配色・色調」を策定し、2011年8月に発表していました。

見分けやすい津波警報の配色・色調の策定(全テレビ局で統一)

2010年のチリ地震の際に、すでに従来の津波速報の「画面の色分けが分かりづらい」「放送局ごとに色づかいが異なる」という問題が指摘され、なるべく多くの人が見分けやすい津波速報の配色・色調の開発への取り組みが始まったんだそうです。

結果、大津波警報が紫、津波警報が赤、津波注意報が黄、そしてそれらの色が見やすいように、陸地がグレー、海が暗い青で表されることになり、2011年5月~7月にかけて、NHKおよび在京テレビキー局(日本テレビ放送網・テレビ朝日・TBSテレビ・テレビ東京・フジテレビジョン)が順次対応したとのこと。

ちなみにそれまではどうだったかというと、放送局によってまちまちですが、陸地が緑、津波警報がオレンジというところもあったようで・・・CUDOのブログでシミュレーション画像をご覧いただけますが、いわゆる色弱の人にとっては、緑とオレンジの組み合わせというのは最悪でして・・・

見分けやすい津波警報の配色・色調の策定 発表

このような命にかかわる情報に、つい最近まで一部の人には伝わりにくい色使いがなされていたとは、驚愕です。NHKですらそうだったというのですから、他は推して知るべし。巷の災害速報や、ハザードマップ、避難誘導を、徹底的にチェックしていく必要がありそうですね。

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